メッツの主砲ピート・アロンソが、球団史上最多本塁打記録を塗り替えた。ブレーブス戦で通算253本目となる一発を放ち、ダリル・ストロベリー(252本)を抜いて単独1位に立った。
アロンソは前週のブルワーズ戦でストロベリーに並び、本拠地のブレーブス戦で先発スペンサー・ストライダーから左中間への2ランを放ち、ファンの前で偉業を達成した。
アロンソはストロベリーより141試合少ない、965試合での達成となった。2020年の短縮シーズンを除き、デビュー以来毎年34本以上を放ち、今季もそのペースを維持している。
チームでの在籍の長さと高い出場率も要因にある。2019年のデビューから97%以上の試合に出場し、球団の連続試合出場記録保持者でもある。昨季後の契約満了時に移籍の可能性もあったが、2年総額5400万ドル(2025年終了後にオプトアウト可)で再契約し、今回の記録達成の機会を得た。
この先も在籍が続けば、記録をさらに大きく更新する可能性は高い。メッツの本塁打記録253本は、他球団と比べても決して高いハードルではない。しかし、ストロベリーの記録に迫った選手はほとんどおらず、デービッド・ライトは故障で242本止まり。マイク・ピアッツァやカルロス・ベルトランらはキャリアの半分以上を他球団で過ごした。
再契約という決断が、アロンソを『メッツのホーム王』の頂点へと導いた。
