【カブス5-4パドレス】サンディエゴ/ぺトコパーク、4月29日(日本時間30日)
前日、ピート・クロウ=アームストロング(PCA)はクレイグ・カウンセル監督とカブス首脳陣に感謝の意を示した。打撃不振に陥っていた状態でも毎試合スタメンで起用し続け、チームは若き中堅手が復調すると信じていた。
「その信頼に応えるためにも、ここから流れを変えたい」とクロウ=アームストロングは語っていた。
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さっそく期待に応えた。右腕マット・ウォルドロンから2ランを放ち、前日に放った77打席ぶりの本塁打となった3ランに続いて、2試合連続の一発となった。
この勝利でカブスは、ドジャースとパドレスというナ・リーグ西地区の強豪2チーム相手の遠征を3勝3敗で終え、十分な手応えとともにオフ日を迎える。なお、鈴木誠也は休養日となり、出場しなかった。
PCAはプレーだけでなく、そこにいるだけでチームに影響を与えると先発のジェイムソン・タイオンは語る。
「彼はあらゆる方法で試合に影響を与える。打てていない時でも、走塁や守備、彼が持つエネルギーで違いを生む。でもバットが振れている時は、試合を変える存在だ。一振りで試合を変えられるし、打線に勢いを与えてくれる」
野球の”流れ”とは不思議なものだ。前日の試合前、クロウ=アームストロングは打撃練習が思うようにいかず、クラブハウスへ戻る途中でバッティンググローブをゴミ箱に投げつけ、トンネル内で叫び声を上げた。
爆発するほどフラストレーションを溜めながらも、その前には丁寧にサインや写真撮影などのファン対応を行うあたりはさすがだが、自身の状態に納得していなかったことは明らかだった。
だが、一夜明け、2試合で2本塁打を放った後は自分のその振る舞いを笑いながら振り返る余裕もあった。
「試合前にああやって感情を吐き出せたのは良かった。本当に大事なことに意識を戻すきっかけになった。不思議な感じだけど、吐き出して良かったと思っている」と語った。
その言葉通り、本格的な復調の気配を感じさせている。
前日の試合を含め、直近15試合では打率.288、出塁率.383、長打率.481と、今季最初の16試合での.203/.239/.266から大きく改善している。昨年も最初の17試合でOPS.521と低迷した後、次の30試合でOPS1.130と一気に爆発した。
「『よし、今から調子が上がるぞ』なんて言うタイミングはない。大事なのは良い対話を続けること、打席に入る前に自分が何をしたいのかを理解しておくこと。それからはアスリートとしての感覚で、相手の出方を読み続けるだけだ」
四回のクロウ=アームストロングの本塁打で、最初の14人を完璧に抑えていた先発のタイオンは3-0と援護を受けた。五回に2本塁打を浴びて3失点を喫するも、その後は立て直し、7回を投げ切った。
八回にはマット・ショウが本塁打を放ったが、その前の場面でもクロウ=アームストロングが重要な役割を果たしていた。
六回1死二、三塁の場面でクロウ=アームストロングは、カウント1-2からモレホンの98.3マイル(約158.2キロ)の速球に反応し、打球は一塁へ。三塁走者マイケル・コンフォートが果敢な走塁を見せ、本塁へ頭から滑り込んで追加点を挙げた。
「あれは大きかった」とクロウ=アームストロングは語った。「ああいう積極性が好きだし、フォートがあんな風に全力で走るのを見るのもいいね」
カウンセル監督も、その場面でのクロウ=アームストロングの役割を高く評価した。
「ホームランよりも、あのモレホンとの打席の方が評価したいかもしれない。そんなこと言うのは変かもしれないけど、あの場面で必要だったのはインプレーの打球だったし、それが得点につながった。しかも厳しい対戦だったからね」とカウンセル監督は称えた。
