ブレイクも失速した昨年から学ぶPCA、成長の鍵は一貫性

February 16th, 2026

ニコ・ホーナーがピート・クロウ=アームストロング(PCA)にかけた言葉が、23歳の中堅手の心に響き、オフシーズンを通じて残り続けた。

クロウ=アームストロングは、シーズン30本塁打、30二塁打、30盗塁を記録した(カブス史上初)にもかかわらず、後半に失速したことで、自分自身がどこか物足りなさを感じていたのではないかと指摘されたという。もし前半戦で苦戦し、後半戦を好調で終えていたなら、捉え方も違っていただろう。

「後半戦に25本塁打を打っていたら、きっとめちゃくちゃ満足していたと思う」とクロウ=アームストロングは語った。

「どうやって達成したかは関係ない。昨年は昨年の結果を出した。今年はそれ以上をやるだけだ。どうなるかは分からないし、どう展開するかも分からない。でも今やるべきは、今積み重ねる努力だけ。それが楽しいんだ」

外向的な性格とダイナミックなプレースタイルで、クロウ=アームストロングはポストシーズンに進出したカブスの中心選手としてスターの座をつかんだ。

卓越したスピードと歴史的水準の守備力を発揮し続けただけでなく、予想以上の長打力も見せた。オールスターゲームではナ・リーグの先発を務め、キャリア初のゴールドグラブ賞を獲得した。シーズン序盤にはMVPトップ3候補に見られ、最終的にナ・リーグMVP投票で9位に入った。

「成績を見れば昨年は、『すごいシーズンだった』となる。ただ、非常に高い山もあれば、非常に低い谷もあった」とカブスの編成本部長ジェド・ホイヤーは総括した。

今春の目標は、その極端な浮き沈みをいかに減らすかである。

クロウ=アームストロングは理想的な前半戦を過ごした。25本塁打、長打率.544、OPS.846を記録し、守備と走塁も相まってMLBのWARランキング上位に名を連ねた。しかし後半戦ではOPSが.634まで急落。主に8月の不振(打率.160、出塁率.216、長打率.230)がその理由だった。

カブスの打撃コーチ補佐ジョン・マリーは、クロウ=アームストロングが3Aアイオワに在籍していた頃から指導しており、長年にわたりスイング形成に重要な役割を果たしてきた。PCAは自身のスイングに何が起きていたのかを探るため、マリーおよびメジャー育成部門アシスタントディレクターのベン・マーティンと面談したと語った。

「自分の構えが崩れるタイミングに気づいたんだ」とクロウ=アームストロングは語った。

クロウ=アームストロングの構えから一貫性が欠けると、スイング判断の問題がより顕著になった。昨季、規定打席到達者の中で最も高いスイング率(59.5%)を記録し、ゾーン外スイング率(45.6%)と空振り率(16.0%)はいずれもワースト3位だった。積極性は持ち味の一つだが、シーズン終盤にかけてメカニクスが崩れるにつれ、それを制御することが難しくなった。

「シーズン前半は、動きがすべてコンパクトだった」とマリーは語った。

「ストライドは短く、手もそこまで離れていなかった。だがシーズンが進み成功を収めるにつれ、本来のパターンから外れ始めた。踏み込みが大きくなりすぎて体が伸びきり、ゾーン内での空振りが増えてしまった」

クロウ=アームストロングは、オフシーズンを通じて、打席に入る際に同じ動作をするように徹底したという。今春のライブBPでもそれは顕著で、足の運びから、バットを背中側の肩に何度当てるかまでルーティンを作り、毎回正確に同じ構えを繰り返している。

「構えを何度も何度も繰り返すだけだ。そうすればスイングを自然に出せる」とクロウ=アームストロングは語った。

また、他にも重要なのが「スイング判断」で、昨季の出塁率.287を向上させる方法を模索している。メカニクスが整えば、通常は球の見極めも改善される。マリーは、メジャー投手との対戦経験が増えていることが、試合での準備や実行力の向上につながるとも指摘した。

2025年のクロウ=アームストロングの四球率は4.5%だったが、直接その数字を伸ばそうとするわけではない。四球が増えることは、他の要素が整った結果として生まれる副産物である。

「要は『向上する』ことだ」とカブスのクレイグ・カウンセル監督は語った。

「一つのことではなく、”攻撃面”で成長し続けること。ある部分を少し良くすることかもしれないし、スイングの軌道を少し改善することかもしれないし、球ごとの感情のコントロールを少し良くすることかもしれない。そういったすべてを少しずつ高めていくことだ」

そして、それらがすべてかみ合ったときはどうなるのか。

「彼には限界がない。フィールドの上で何でもできる選手だと思う」と三塁手アレックス・ブレグマンは語った。