カブスPCA、原点となった母の存在

May 11th, 2025

スターへの階段を駆け上がっているPCAこと、ピート・クロウ=アームストロング。その原点の一つが、母親とのキャッチボールの日々だ。

だが、そのキャッチボールはいわゆる「親子のキャッチボール」ではなかった。PCAが11歳の頃。既に110キロほどのボールを投げられるようになっていた彼の投球を、母のアシュリーはキャッチャーとして受けていたのである。

「その時の一球が母の太ももに直撃しちゃってね。それが最後のブルペンだったよ」と息子は笑って振り返る。

「でも、母は全く動揺せず平然としていたんだ。僕のスポーツの原点には、父やコーチと同じくらい母の存在があったね。」

若い頃に複数のスポーツを経験した母アシュリーは、夫のマット・アームストロング同様、俳優としての道を歩んだ。映画『リトル・ビッグ・リーグ』で主人公の母親を演じたことでも知られ、野球ファンの間では「野球少年の母」として有名で、PCAが早くから注目される理由の一つにもなった。

そんな母は、ピートがメジャーへの道を進む中で欠かせない存在だった。

「母は父と一緒に俳優たちのソフトボールチームでプレーしていたこともあって、野球のことも知っているし、よく一緒にプレーしてくれた。他の家庭ではあまりないことだと思うから、すごくありがたかったよ」

そしてそんな母は今も彼を強く支え続けている。

「母はいつも、アドバイスを押し付けるのではなく、ただ 『元気?』と聞いてくれる。僕の気持ちを理解してくれるし、常に味方でいてくれる存在だよ」

メジャーデビューを果たした2023年9月11日。本来は翌日の出場が予定されていた中で、コロラドでの試合で突然代走として出場することに。だが、その「想定外」の記念すべき瞬間にも母は駆けつけてくれたという。

「みんなは翌日に来る予定だったけど、母だけはどうにかして会場に来てくれて、試合後、母に抱きしめてもらえた。僕は家族3人(母、父、自分)で育ってきたから、あの瞬間は本当に特別だったよ」