【ホワイトソックス3-6ガーディアンズ】クリーブランド/プログレッシブフィールド、9月16日(日本時間17日)
ピーティ・ハルピン(24)は自ら放った打球が右翼深くへ伸びる様子を見つめた。大歓声に包まれる中、バットを放り投げ、三塁側のガーディアンズベンチへ視線を送りながら、一塁へ向かって後ずさりするようにステップを踏んだ。
打球は文句なしの本塁打だった。ガーディアンズは地区優勝への望みをつなぎ、さらにその先も十分に狙える状況にある。
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ハルピンは、3連戦の勝ち越しを懸けた首位攻防3連戦の最終戦で六回に勝ち越し3ランを放ち、重要な勝利へ導いた。
ガーディアンズ(78勝75敗)はホワイトソックス(77勝75敗)を0.5ゲーム差で上回り、ア・リーグ中地区首位に浮上。単独首位は、前夜のホワイトソックス戦に4-3で勝利した直後の7月4日(同5日)以来となった。
「打った瞬間、いい当たりだと分かりました。重要な試合、重要なシリーズでああいう瞬間を迎え、仲間と喜びを分かち合えた。最高でした」とハルピンは振り返った。
もちろん、ガーディアンズにとって単なる重要な3連戦ではなかった。ハルピン自身も、あの一振りを野球人生で最も大きなスイングだったと認めた。このシリーズで負け越せば、地区3連覇への望みは極めて厳しくなっていた可能性が高い。ホワイトソックスは首位のままクリーブランドを離れ、さらに14日(同15日)には今季の直接対決勝ち越しを確定。同率でレギュラーシーズンを終えた場合、ホワイトソックスが地区順位で上位となるタイブレーク権も握っていた。
このためガーディアンズが地区優勝を果たすためには、ホワイトソックスを上回る成績でレギュラーシーズンを終える必要がある。今回の勝利はその目標へ向けた大きな一歩となった。残り9試合、ガーディアンズは自力で地区優勝を狙える位置にいる。
さらにガーディアンズは、ア・リーグ西地区首位のアストロズ(76勝75敗)を1ゲーム上回り、ワイルドカードシリーズを免除されるア・リーグ第2シードに浮上した。アストロズは同日夜にロイヤルズ戦を控えていた。
先発パーカー・メシック(25)は、2022年以降の9月に77勝47敗を記録するチームについて「このチームは本当に重要な試合で勝つ方法を知っています。このシリーズが始まった時点から、この球場に入ってきた全員にとって毎日がポストシーズンの試合でした」と振り返った。
「毎試合勝つ、あるいはシリーズで勝ち越す。それが必要でした。レギュラーシーズンが終わり、実際にポストシーズンへ進むまで、ほぼ毎日そういう試合が続くと思います」
メシックは6回7安打3失点、8三振。ア・リーグ新人王、サイ・ヤング賞候補の左腕が許した失点は、トミー・ファム(38)の3ランだけだった。今季何度も続けてきた好投をこの日も重ねた。
メシックは今季を通じてガーディアンズ先発陣を支える安定した存在となっている。一方でハルピンは、シーズン終盤では誰もがヒーローになり得ると改めて示した。
ハルピンは通常、控え外野手として起用されているが、チェイス・デローター(24)とエンゼル・マルティネス(24)がともに負傷で2試合連続欠場となり、この日は中堅で先発出場した。七回2死、デービッド・フライ(30)とオースティン・ヘッジズ(34)がともに四球で出塁し、ハルピンに打席が回った。
左腕ショーン・ニューカム(33)に対してカウント3-1とし、内角寄りのシンカーを捉えた。393フィート(約120メートル)、打球速度103.7マイル(約167キロ)の勝ち越し3ランとなった。
ガーディアンズのスティーブン・ボート監督(41)は「大事な場面への準備ができていました。今季は出場機会が安定していませんでしたが、チームに大きな力を与えてくれています。彼にとって本当に素晴らしい瞬間でしたし、私たちにとっても非常に大きな一打でした」とたたえた。
その一打に、メシックも興奮を隠せなかった。
「振り返って、ベンチのクーラーボックスを思い切り叩いたと思います。本当にうれしかったです」
左打者のハルピンにとって、左腕から放った安打はメジャー通算4本目だった。三回にも左腕アンソニー・ケイ(31)から安打を放ち、その後ジョー・アデル(27)の2点適時打で生還した。打線ではホセ・ラミレス(33)も4打数2安打、2二塁打、1打点。長打は今月初だった。
ガーディアンズの残り対戦相手の勝率は.461。今後はアスレチックス、レッドソックス、ロイヤルズと各3連戦を戦う。レッドソックス(82勝69敗)は16日(同17日)の試合前時点で、ア・リーグのワイルドカード2番手につけていた。
一方、ホワイトソックスの残り対戦相手の勝率は.432。今後はポストシーズン争いから外れているタイガース、ロイヤルズ、ロッキーズとのシリーズを残している。
現時点でガーディアンズは有利な位置につけている。ただ、162試合の長いシーズンはまだゴールまで残り9試合ある。
地区首位に立った感想を問われたボート監督は「いい気分です。ただ、まだ何も決まっていませんよね。残り9試合、やるべき仕事があります。それでも今日は本当にいい一日でした」と気を引き締めた。
