フィリーズのデーブ・ドンブロウスキー編成本部長ら幹部は、ラスベガスで行われているGMミーティングで今オフの補強戦略の土台を築くために奔走するだろう。
チームの最優先事項はカイル・シュワーバーとJ.T.リアルミュートの再契約だが、ワールドシリーズ制覇を狙うなら、それだけでは足りない。打線の再構築を目指す上で、外野陣の見直しは避けて通れないテーマだ。
今季のフィリーズ外野陣のOPSは.710で、MLB全体19位。2024年の.708とほぼ変わらず、過去30年で見ても2014〜16年の低迷期に次ぐ貧打ぶりだった。右翼ニック・カステヤノス(OPS.694)と左翼マックス・ケプラー(OPS.691)はシーズン終盤、右打席・左打席での併用起用に終わり、どちらも来季残留は見込まれていない。
カステヤノスは2022年に5年1億ドル(約150億円)で契約したが、来季が最終年。これまで2年連続でトレード交渉を試みたものの成立せず、今オフは放出が現実味を帯びている。成績面でも4年間でOPS.732と平均的で守備では平均的な野手と比べて通算−32アウトでワースト7位。今季は145人中最下位のfWAR−0.6、bWAR−1.0に沈んだ。
現時点で40人枠の外野手はブランドン・マーシュ、ヨハン・ロハス、ウェストン・ウィルソンの3人のみ。若手有望株ジャスティン・クロフォードが開幕ロースター入りの有力候補とみられるが、経験不足は否めない。
FA市場にはハリソン・ベイダー、ロブ・レフスナイダー、オースティン・ヘイズらが控えるほか、カイル・タッカーやコーディ・ベリンジャーらの大物も存在。ただし、後者の獲得はシュワーバーが他球団に移籍する場合に限られそうだ。
トレード市場にも注目が集まる。バイロン・バクストン(ツインズ)がトレード拒否権を放棄する可能性、レッドソックスの外野過多によるジャレン・デュランの放出、ガーディアンズのスティーブン・クワンへの再アプローチなど、複数の選択肢が浮上している。
ドンブロウスキーは報道陣対応の際に、外野再建の青写真を明らかにするかもしれない。
