4月3日(日本時間4日)のパイレーツのホーム開幕戦は、新たなスター候補のメジャーキャリアの幕開けでもある。パイレーツが、トップ有望株のコナー・グリフィンを3Aインディアナポリスから昇格させる。
スプリングトレーニングでは、本塁打を放つなど印象的な活躍も見せたが、好印象を残そうと力んでしまった。速球に対応できずボール球にも手を出していたと本人も語ったように、球団はより良いスイング判断を求めていた。
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実際、オープン戦16試合では打率.171。4本塁打は放ったものの、終盤10試合では27打数4安打(打率.148)、11三振と苦しんだ。2025年には速球を打ち込み、年齢以上に成熟した選球眼を見せていたグリフィンにとっては、珍しい不調だった。
それでもなお、開幕からメジャー入りの可能性も予想される中で、球団は若きスターに試練を与えた。グリフィンはそれに真っ向から挑み、本来の姿を取り戻すべく、努力を重ねた。
「あと一歩だと感じていたから悔しかった。でも準備する時間が増えた。自分らしいプレーを取り戻せる」とグリフィンは語った。
そして実際にそれを体現した。3月21日に3Aに再配置されると、16打席で7安打(うち二塁打3本)を記録し、打率.438、OPS1.196。さらに5四球、4三振と充実した内容だった。打席では落ち着きを見せ、走塁でもスピードを活かし、多方面で試合に影響を与えた。
10代でのデビューは、フアン・ソト以来8年ぶりとなる。
今回の昇格と同時に契約延長が決まるわけではないが、双方に関心があり交渉は続いている。メジャー昇格はそれをさらに進めるきっかけになるだろう。しかし最大の理由は、グリフィンの対応と遊撃手の強化と、”野球面”にある。
開幕からジャレッド・トリオロやニック・ゴンザレスを起用していたが、6試合時点で遊撃手のOPSは.546でMLB17位。守備でもFanGraphs(ファングラフス)の守備得点ではホワイトソックス(-3)に次ぐ-2と低調だった。
より良い選択肢がある以上、パイレーツがためらうことはなかった。目の前の勝利のために、グリフィンが必要だった。
グリフィンは、主要な評価媒体すべてでトッププロスペクトに位置づけられる逸材であり、世代を代表する才能、歴史的な若さでのメジャー到達と評されている。
昨季はマイナー3階級を駆け上がり、122試合で打率.333、OPS.942、23二塁打、4三塁打、21本塁打、94打点、117得点、65盗塁を記録。各媒体でマイナー年間最優秀選手に選ばれた。
遊撃でゴールドグラブを獲得し、今春の打撃練習では規格外のパワーを披露。打球はバッティングケージや宿舎を越え、バッターズアイを越えることもあった。
それでも慢心することなく、謙虚に努力を続け、「スポンジのように吸収する」という言葉をスプリングトレーニングで繰り返していた。
「毎日ハードに努力することは変わらない。メジャーでも同じだ。毎日ベストを尽くし、殿堂入りできる選手を目指す。それが目標だ」と2月に語っていた。
逆境への対応力を示したグリフィン。勝利のためにあらゆる手を尽くしたいパイレーツにとってはこれ以上ない”補強”となりうる。
