34歳の左腕ヒーニーが現役引退を表明

メジャー12年間で通算56勝、1156三振を記録

1:00 AM UTC

2つのワールドシリーズ優勝球団でプレーした左腕アンドリュー・ヒーニーは28日(日本時間29日)、SNSの投稿を通じて現役引退を表明した。

ヒーニーは6球団で12シーズンにわたって活躍し、通算56勝72敗、防御率4.57、1156三振を記録した。

2012年ドラフト全体9位指名でマーリンズに入団し、プロ野球選手としてのキャリアをスタート。2014年にメジャーデビューしたが、キャリアの大部分を過ごしたのはエンゼルスで、2015年から2021年途中まで6年半在籍した。その後、ヤンキース(2021年)、ドジャース(2022年と2025年)、レンジャーズ(2023~24年)、パイレーツ(2025年)でもプレーしている。

レンジャーズには2年間在籍し、2023年は球団史上初となるワールドシリーズ制覇に貢献。レギュラーシーズンで自身初の2ケタ勝利を達成しただけでなく、ダイヤモンドバックスとのワールドシリーズ第4戦では5回1失点の好投で勝利投手となり、ワールドシリーズ制覇に王手をかける立役者となった。

現役引退を表明したSNSの投稿には、ワールドシリーズ優勝のトロフィーを持った写真が添えられ、家族、チームメート、コーチ、ファンなどへの感謝のメッセージが綴られている。

ヒーニーはSNSの投稿の中で「10年以上のメジャー生活、3度のロベルト・クレメンテ賞ノミネート、2023年ワールドシリーズ第4戦の勝利、2023年ワールドシリーズ優勝など、メジャーリーグでプレーできたことは私にとって名誉であり、特別なことでした」と自身のキャリアを振り返った。

34歳のヒーニーは今季、パイレーツの一員として開幕を迎えたが、8月29日に解雇。その数日後、今季王者のドジャースと契約したものの、移籍後の登板は9月27日(同28日)のマリナーズ戦の1度だけだった。

ヒーニーは「これからは夫、父親、家庭的な男、地域コミュニティの一員として、集中力とエネルギーを注ぐ準備ができています。野球からは引退しますが、これまで受けてきた以上のものを社会に還元したいと思っています」と今後の人生について記した。