今週は「プレーヤーズ・ウィークエンド」。メジャーリーガー一人ひとりの個性にスポットを当てる3日間のイベントで、選手たちは特別仕様のバットやスパイクなどを身につけ、自身の個性やストーリーを表現する。使用した用具はオークションにも出品され、ファンが手に入れられる機会も設けられている。
敵地ヤンキースタジアムで試合に臨むブルージェイズの選手たちは、この週末のために作られた特製バットを袋から取り出して互いに見せ合ったり、実際に振って感触を確かめたりと、試合前から楽しんでいた。
岡本和真の用意した特製バットは3本。そのうち2本は桜の模様に日の丸をあしらい、漢字で「岡本和真」と刻まれているもの。メーカーが今回のためにデザインしたもので、岡本自身は「(デザインは)リクエストしてないです」と、いつものように淡々と答えた。
すると隣にいたマイルズ・ストローが「そのバット、かっこいい。俺のデザインはつまらないんだ」と、自身のバットを見せた。そこには「BATMAN Straw」とコウモリの翼が描かれ、緑を基調としたデザインだ。すっきりとしてかっこいいが、本人はちょっぴり不満げだ。
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ストローは岡本のバットが気になったようで、「それ、かっこいいな。使わせてよ」と手に取ると、桜と日の丸が描かれたバットを楽しそうに振り出すと、岡本はその様子をニヤリと笑いながら見つめていた。
実はストロー、ちょっとした岡本マニアでもある。愛用するグラブには岡本のサインが英語と日本語で入っている。今回の特製バットも、本当に岡本から借りて使い始めるかもしれない。
一方、内野手アーニー・クレメントのバットは、なんと鉛筆。しかもバットの先には、ちゃんと消しゴムまで付いている。
「かわいいし、子どもが見たら一発で鉛筆って分かるのがいいでしょう」
米国で多くの人が子どもの頃に一度は手にしたであろう、懐かしの鉛筆をそのまま巨大化したようなデザインだ。新学期を迎える子どもたちがこのバットを見れば、学校の準備を思い出すかもしれない。
ちなみにクレメントによれば「子どものころ、あまり成績が良くなかった」とのこと。だからこそ……なのか、ユーモアたっぷりの一本に仕上がった。
特製バットやスパイクは、2、3カ月前からデザインを決めてオーダーしたという。今週末はプレーだけでなく、選手それぞれの個性が詰まった特別仕様の用具にも注目したい。