米球界でオフ最大のイベントがウインターミーティング(WM)だ。全球団の編成部長やゼネラルマネジャー(GM)らの球団幹部、代理人らが7日(日本時間8日)に現地入りし、一堂に会して、移籍交渉、トレード交渉などを行う。ストーブリーグが本格化する。今年は、11日(同12日)までフロリダ州オーランドで開催される。
以下に日本選手の代理人、注目ポイントを整理する。
なお、移籍先候補に挙げた球団や契約予想は主要米メディアから抜粋。
【ポスティング】
◆村上宗隆(25)
代理人:エクセル・スポーツ・マネジメント、ケーシー・クロース氏
交渉期限:米東部時間12月22日午後5時(日本時間23日午前7時)
今オフ、日本選手の去就で一番の注目を集める。主な米メディアでの評価では長打力、パワー、25歳の若さが魅力の一方で三振の多さを指摘されている。スピードボールへの対応向上、若さと伸び代を考慮して契約年数は長く、期待値込みの年俸額が予想されている。2022年に56本塁打を放ったポテンシャルに大きな期待がある。代理人のクロース氏は、日本選手では田中将大(ヤンキース)、秋山翔吾(レッズ)を担当した。
移籍先候補:ヤンキース、メッツ、マリナーズ、ダイヤモンドバックス、レッドソックス、レンジャーズ、フィリーズ
契約予想:6〜8年総額1億24000〜8000万ドル(約217〜279億円)
◆岡本和真(29)
代理人:ボラス・コーポレーション、スコット・ボラス氏
交渉期限:米東部時間1月4日午後5時(日本時間5日午前7時)
村上よりパワーは落ちるが、完成度の高い選手。村上を獲得するよりも資金を抑えて補強したい、と考えるチーム、守備力の安定を重視するチームの補強ポイントに合致する。ポジションが一、三塁のため、移籍先候補が村上と重なる。代理人のボラス氏は、好条件を引き出す手腕に長けた米球界随一のスーパーエージェント。村上の移籍先の決定を待ち、その契約規模を踏まえて、岡本の契約では年数は村上より短期を受け入れたとしても、年俸ベースは高水準を目指すとみられる。
移籍先候補:ヤンキース、メッツ、アストロズ、エンゼルス、パドレス、レッドソックス
契約予想:3〜4年総額4300〜6400万ドル(約67〜99億円)
◆今井達也(27)
代理人:ボラス・コーポレーション、スコット・ボラス氏
交渉期限:米東部時間1月2日午後5時(日本時間3日午前7時)
「次の山本由伸」としての期待をかけられている右腕。決してローテーションの1番手としての評価ではないが、3番手以内には入る、との見立てが多い。日本投手は、過去の例から日本での成績とMLB移籍後の成績には近い相関があるため、先発投手として1億ドル(約155億円)以上の投資をする価値を見出されている。今井もボラス氏が代理人を務めるため、周囲の予想を上回る契約規模を実現するかもしれない。
移籍先候補:ヤンキース、カブス、フィリーズ、メッツ
契約予想:6〜7年総額1億5000万〜1億5400万ドル(約232〜239億円)
◆高橋光成(28)
代理人:ワッサーマン、ジョエル・ウルフ氏
交渉期限:米東部時間1月4日午後5時(日本時間5日午前7時)
今井ほど評価は高くないものの、金額を抑えて先発の4〜5番手を確保したいチームにフィットするかもしれない。今井ほどの長期契約が望めなくとも、まずは短期契約で米球界への適応を進め、成績を挙げれば次の契約で好条件を求める道が開ける。
移籍先候補:エンゼルス、レイズ、パドレス
【海外フリーエージェント】
◆則本昂大(34)
代理人:ワッサーマン、ジョエル・ウルフ氏
楽天イーグルスで先発と中継ぎの経験のある則本は、代理人のウルフ氏によればリリーフ投手としてメジャーでの移籍先を探す、という。2026年は35歳を迎える年齢、パフォーマンスのピークを過ぎたとみられているマイナス材料があり、メジャー契約のオファーがあるのか微妙だ。契約規模の小さいリリーフ投手は、契約の決まる時期が遅い傾向にある。さらに海外FAのため、ポスティングのように45日間の交渉期限もない。則本が日本球界への移籍も考える上でいつまでMLBの契約を求め、待つことができるのか。
【フリーエージェント】
菅野智之(36)
代理人:VCスポーツグループ
オリオールズでのメジャー1年目は、負傷離脱なく30先発、157イニングを投げた。10勝10敗、防御率4.64の成績。夏以降、打ち込まれるシーンもあったが、配球で自分のプランを主張するなど活路を見出した。37歳を迎えるシーズンで年齢は懸念材料だが、先発5番手でタフな投手を探すチームがあれば、ベテラン右腕の需要はあるはずだ。
