延長十回、ヤングのサヨナラ3ランでヤンキースに逆転勝利

ピーダーソンが九回に同点本塁打

August 5th, 2025

レンジャーズ8X-5ヤンキース】アーリントン/グローブライフフィールド、8月4日(日本時間5日)

ジョク・ピーダーソンにとっても、レンジャーズにとっても、この一打はどうしても必要だった。

ピーダーソンは5月に手首を骨折するまで、キャリア最悪ともいえるシーズンを過ごしていた。当時の成績は46試合で打率.131、出塁率.269、長打率.238、2本塁打、5二塁打。復帰後もなかなか調子は戻らず、7試合で21打数2安打6三振と苦戦していた。

しかし4-5と1点ビハインドで迎えた九回、ヤンキースの守護神デビン・ウィリアムズから同点のソロをマーク。土壇場で試合を振り出しに戻し、延長に持ち込んだ。

この勢いのまま、延長十回。2死二塁の場面でワイアット・ラングフォードが申告敬遠されると、続くジョシュ・ヤングが3ランを放ち、試合を終わらせた。エンゼルスとマリナーズ相手に2勝5敗と苦しかった遠征から戻り、最初のホーム戦。流れを変えるために重要だった一戦を、華々しい逆転勝利で飾った。

好不調の波にも冷静に対応してきたブルース・ボウチー監督は、チームがいずれ立て直して良い野球をすると何度も語ってきた。

「何より大事なのは“勝ちたい”という気持ちだ。心の底から、それを望まなければならない。生きるように、呼吸するように当たり前に勝利を意識しなければならない。毎試合勝つためにプレーするんだ。そして、負けた試合を引きずらないことも重要だ。今のような接戦続きの状況では、1敗が大きく響くこともあるからね。まだまだシーズンは長い。毎日集中して臨まないといけない」

指揮官が試合前に語ったように、勝利への強い思いと敗戦からの切り替えでサヨナラ劇をつかんだ。