ワールドベースボールクラシックに注目が集まっているが、MLBのレギュラーシーズン開幕が近づいていることも忘れてはならない。今年のレギュラーシーズンは約3週間後の25日(日本時間26日)に開幕するが、FA市場にはまだ多くの選手が残っており、補強を必要とするチームから声がかかるのを待っている状況だ。
MLB.comのマーク・フェインサンド記者が選出したFA選手トップ30のうち、唯一まだ契約が決まっていないのが先発右腕のルーカス・ジオリトだ。31歳のジオリトは右肘の手術で2024年を全休したが、昨季は26試合に先発して145イニングを投げ、10勝4敗、防御率3.41、121三振を記録。ブレーブス、タイガース、オリオールズなどが興味を示しているとの報道もあったが、現在に至るまで契約は成立していない。ブレーブスは先発陣に複数のケガ人が出ており、ジュリクソン・プロファーの出場停止によって1800万ドル(約28億円)の資金が宙に浮いたため、ジオリトの獲得を再び検討する可能性もありそうだ。
先発投手では、ほかにザック・リテル、パトリック・コービン、ネスター・コルテス、タイラー・アンダーソンらも市場に残ったまま。救援投手では、昨季61登板のジャスティン・ウィルソン、同55登板のダニー・クーロム、元ドジャースの剛腕マイケル・コペックらがオファーを待ち続けている。
野手では、パイレーツからFAとなったアンドリュー・マカッチェンが最大のビッグネームだ。2023年に古巣パイレーツ復帰を果たし、昨季まで3年間パイレーツでプレーした39歳のベテラン外野手は、今季もパイレーツで現役を続行することを望んでいるとみられる。しかし、パイレーツは今オフ、マーセル・オズナやライアン・オハーンを補強し、マカッチェンのポジションを埋めてしまった。昨季135試合に出場して打率.239、13本塁打、57打点、OPS.700を記録したマカッチェンだが、パイレーツとの再契約は現実的な選択肢ではなく、他チームでの現役続行か、現役引退かの二択を迫られている。
ほかには、昨季パイレーツでマカッチェンと同僚だったトミー・ファム、アスレチックスで96試合に出場したルイス・ウリアス、2チームで合計17本塁打を放ったラウディ・テレズ、ムードメーカーとして知られるホゼ・イグレシアス、大ベテランのジャスティン・ターナーらが市場に残っている。これらの選手たちはマイナー契約で妥協するか、ケガ人の発生で各チームのロースターに空きが出るのを待ち続けるか、難しい選択を迫られることになる。