大谷翔平(31)がドジャースと結んだ契約にワールドベースボールクラシック(WBC)の出場を制限する条項がないことが判明した。大谷は契約上、WBCへの出場は可能だ。ただ、13日(日本時間14日)のナ・リーグ最優秀選手(MVP)での電話会見では、慎重に言葉を選んでいた。
「WBCに関してはまだ、球団を通してというか、個人間ではちょっとやり取りができないので、球団からどうなるか、というまずは連絡を待っている。みんなそういう段階じゃないかな、と思うので、まだこれから先に(出場の可否が)決まっていくことなのかな、と思っています」
米球界の某代理人は球団と選手のWBCを巡る契約について取材に応じ、以下のように説明した。
「チームが選手と結ぶ契約でWBCの出場を禁じる条項を盛り込むことは可能か?」と問い合わせると「そのような(球団が選手のWBC出場を禁じるような)条項を契約に入れることは認められていない。球団が選手の出場を止めることができるのは、ケガに関連する理由がある場合に限られる」と回答した。
WBCは、MLB機構と選手会が共同で設立した大会運営の会社「WBCI(World Baseball Classic, Inc.)」が主催する大会だ。球団はMLB機構を構成する一組織なので、WBCへの選手派遣を制限することはできない。選手に出場を禁じることは、MLB全体の利益を損なう行為に等しいからだ。WBCはMLB全体の利益として大谷らスター選手の出場を望むため、MLBを構成する一つのチームが所属選手のWBC不出場を契約で縛るわけにはいかない、というわけだ。
一方で無条件に出場できるわけではない。契約上、出場が可能だとしても、話し合いが選手と球団で必要なことには変わりない。だからこそ、大谷の「球団からどうなるか、というまずは連絡を待っている」という発言がある。仮に球団が選手の負傷リスクなどから、不参加を求める場合は“お願い”するしかない。双方が納得できる丁寧な話し合いが必要だ。
大谷がWBCに出場する可能性が高い、という見解は以前の記事で述べた。出場の場合、ドジャースから侍ジャパンの首脳陣に球数や打席数などのリクエストがある。いくつかの制約下ではあるが、大谷は二刀流で出場する、と私は見込んでいる。
