ドジャースの佐々木朗希は、来季、先発ローテーションでスタートする見込みだ。
オレンジカウンティ・レジスター紙によると、ドジャースのゴームズGMは佐々木が来季「間違いなく」先発ローテーションに入ると語り、アンドリュー・フリードマン編成本部長も同意した。
「(佐々木のリリーフ起用)は、彼の投球フォームを立て直すための取り組みで、大きな進歩があったと感じている。われわれは彼を優秀な先発投手として見ており、スプリングトレーニングに万全の状態で臨めるようにしっかり準備し、再び勝利に貢献できるようにしていくつもりだ」とフリードマンは同紙に語った。
昨オフ、その動向が注目を集めた佐々木は、ドジャース移籍を決め、カブスとの日本開幕シリーズで2戦目の先発としてMLBデビューした。160キロ超のフォーシームと鋭く落ちるスプリットを披露したが、制球に苦しみ、3回で5四球を与えた。
制球難はその後も続き、8先発で34回1/3を投げて22四球、24三振で防御率は4.72、空振り率は20.4%とリーグ平均を下回った。さらに5月には右肩インピンジメントで負傷者リスト入りし、3カ月以上離脱した。
9月24日に復帰した際、ドジャースは佐々木をブルペンに配置転換。レギュラーシーズン終盤には2試合に1イニングずつ登板し、4三振の無失点、四球はゼロと好投した。
ポストシーズンでも、10回2/3を投げて1失点。フィリーズとのナ・リーグ地区シリーズでは第1戦と第2戦でセーブを挙げた。5四球こそ与えたものの6三振をマークし、リリーフとしての空振り率は33.7%に跳ね上がった。
来季のドジャース先発ローテーションには、佐々木のほか大谷翔平、山本由伸、ブレイク・スネル、タイラー・グラスナウが並ぶ見込み。さらにエメット・シーハン、ギャビン・ストーン、リバー・ライアンが第6先発になる可能性もある。ストーンとライアンはそれぞれ右肩手術とトミー・ジョン手術からの回復に努めており、今季の登板はなかった。
ドジャースは、充実したクローザ―市場からトップリリーバーを補強し、佐々木が担ったブルペンの穴を埋めることも可能だ。候補にはエドウィン・ディアス、ロベルト・スアレス、ピート・フェアバンクス、ライアン・ヘルスリー、ライセル・イグレシアス、ケンリー・ジャンセン、デビン・ウィリアムズらが挙がる。The Athleticによれば、ドジャースはウィリアムズに関心を示す複数球団の一つだという。
また、球団内にも選択肢がある。昨オフ4年7200万ドル(約111億2700万円)で加入したタナー・スコットは今季23セーブを挙げたものの、10度のセーブ失敗を記録し、防御率4.74で僅差の継投から外れた。下半身の膿瘍治療の処置によりポストシーズンでは離脱したが、ゴームズGMはスコットが「間違いなく」再びクローザーのチャンスを得ると話している。
