佐々木がリハビリ登板で8三振、メジャー復帰へ前進、ブルペン起用が有力

September 10th, 2025

オクラホマシティ4−6サクラメント】オクラホマシティ/チカソー・ブリックタウン・ボールパーク、9月9日(日本時間10日)

ドジャースはルーキー右腕、佐々木朗希(23)をメジャーに復帰する前にマイナーリーグで圧倒的な投球をすることを強く求めていた。

マイナー戦でのリハビリ登板を終え、ルーキー右腕のドジャース復帰が現実味を帯びてきた。

佐々木はサクラメント・リバーキャッツ(ジャイアンツ傘下3A)戦に先発し、4回2/3を90球(ストライク52球)、3安打3失点、4四球、8三振だった。

明るい材料は球威だ。過去4登板を上回り、この日は最速100マイル(約161キロ)を6度計測。平均球速も98.6マイル(約158.7キロ)で前回から4マイル(6.4キロ)上昇した。奪った空振りは16度でメジャーとマイナーを合わせた今季13登板の中で最多だった。

「素晴らしい。いい傾向だ。ドジャースにとっても朗希にとってもいいことだね。今後については話し合いが必要だが、間違いなく前進だ」とロバーツ監督は球速の上昇を歓迎した。

オクラホマシティでの5試合目の登板、そして最後となるかもしれない登板は四回まで無失点。しかし、五回に入り制球を乱し、サクラメント打線に攻略を許した。

投手がリハビリでマイナーに在籍する場合、最長30日間と定められている。佐々木は8月14日に3Aオクラホマシティに合流しており、その期限は9月13日に迫っている。つまりドジャースは近く決断を下さなければならない。

現状、先発ローテーションに空きはない。山本由伸、ブレイク・スネル、タイラー・グラスナウ、大谷翔平、クレイトン・カーショー、エメット・シーハンの6人が力強い投球を続けているからだ。

佐々木は5月、右肩のインピンジメント症候群で負傷者リスト入りするまで、8試合に先発して1勝1敗、防御率4.72、24三振に対して22四球と制球に苦しんだ。

もし佐々木がメジャーに復帰するとすれば、その役割は中継ぎ、とりわけロングリリーフになる可能性が高い。

前回登板までは、速球が常時95マイル(約153キロ)前後にとどまっており、現実味の薄いプランに思われた。しかし、この日のように短いイニングで安定して97マイル(約156キロ)以上を投げることができるなら、終盤戦で戦力を必要とする救援陣にとって大きな武器となり得る。

佐々木のリリーフ起用の可能性について問われたロバーツ監督は「何だってあり得る」と答えた。

「朗希は早くここ(メジャー)に戻りたがっているし、チームに貢献したいと思っている。先週も言ったけど、先発投手陣はみんないい投球をしている。だから彼がどこに当てはまるのか、球団として話し合わなければならない」と指揮官は続けた。

9月に入り、ドジャースは地区優勝を懸けた重要な試合を戦っている。9日の試合前時点でナ・リーグ西地区はパドレスにわずか1ゲーム差。佐々木にメジャーで再びメジャーで投げるチャンスを与えることよりも、チームの勝敗が最優先だ。

それでも、もし1軍で力になれることを証明できれば、佐々木が終盤戦で大きな戦力として抜擢される可能性は十分にある。