佐々木朗希、またも無失点!強打者ローリー斬りで中継ぎに手応え

September 27th, 2025

マリナーズ2-3ドジャース】シアトル/Tモバイルパーク、9月26日(日本時間27日)

ドジャースの佐々木朗希が、メジャー2度目のリリーフ登板で堂々の無失点ピッチングを披露した。

マリナーズとの一戦、2点リードの七回に登板した佐々木は、2死からランディ・アロザレーナに鋭いツーベースを浴びてピンチを迎える。ここで打席には、今季MLB史上7人目となる60本塁打超えを達成した屈指のパワーヒッターのカル・ローリー。

本拠地T-Mobileパークには「M-V-P!」コールが響く中、佐々木は落ち着いた投球で真っ向勝負。得意のスプリットを3球連続で投じ、最後はローリーのバランスを崩して空振り三振に仕留め、ピンチを切り抜けた。

ロバーツ監督は、「4月だったら、同じ結果にはなっていなかっただろうね」と振り返った。

ダイヤモンドバックス戦でのメジャー初リリーフ登板に続き、これで2試合連続の無失点リリーフ。どちらの試合でも2点リードを守り抜くなど、チームの勝利に貢献している。

ドジャースにとって、ナ・リーグ西地区優勝を決めるまで、ポストシーズンでのリリーフ陣の組み立てが悩みどころだった。しかし、地区優勝とナ・リーグ第3シードが確定した今、ワイルドカードシリーズを前に、リリーフ陣の戦力をじっくり見極める余裕ができた。

試合後、ドジャースのゴームズGMは、「これこそ、われわれが期待していた佐々木。リリーフという新しい役割の中で、ウォームアップの仕方や試合への入り方を経験するのは彼にとっても大事なこと。今のこの機会は、チームにも彼自身にもプラスになるはずだ」と佐々木の投球を高く評価。

この日はフォーシームで最速100.1マイル(約161キロ)を計測し、98〜99マイル台(約158〜160キロ)を安定して記録。アロザレーナに許したヒットは、打球速度109.6マイル(約176キロ)という痛烈な当たりだったが、後続を抑えてきっちり役目を果たした。

この日投げた12球のうち、11球がストライク。空振りも8スイング中4回(スプリットで3回、直球で1回)奪うなど、球威、キレともに十分な内容だった。ドジャースは今、期待していた『素材』を確認しているだけでなく、勝負強さや気迫も兼ね備えた佐々木の姿をしっかり見ている。

佐々木のリリーフ登板での実績は、リハビリ登板を含めてもまだわずか4イニング。しかしその短いサンプルの中で、以前とはまったく別人のような投球を披露している。

今季前半、先発として8試合に登板し、防御率4.72を記録した後に肩を痛めて離脱。だが、リリーフ転向後の姿には明らかな変化が見えるという。

「100マイルの速球、スプリットのキレやゾーンに強気に投げ込む姿勢ももちろんすごいけど、一番違うのは気持ちだと思う」と語ったのは、内野手のミゲル・ロハス。「プレッシャーのかかる場面でもまったく臆していない。むしろ自分からその状況に飛び込んでいこうとしているのが伝わってくるよ」とルーキーを評価する。

きょうの登板は中1日。これまでのリリーフ登板でも中2日を空けての起用だったが、ロバーツ監督は、残り2試合での登板はないと明言した。

23歳右腕のポストシーズンでのベンチ入りの可能性に関しては、「これから判断するよ。難しいけれど、良い意味で悩ましい決断になりそうだ」とロバーツ監督は語った。

試合前には、ブロック・スチュワートの今季絶望(肩の手術予定)が発表され、ドジャースはブルペン候補の最終調整に入っている。佐々木を含め、ポストシーズンで誰をマウンドに送るのか、チームの最終判断が注目される。

エメット・シーハンは、ワイルドカードシリーズでの登板に備えて先発ローテーションを前倒しされ、この日は実質的に「オープナー」としての登板となり、1回を投げて1失点、3三振でポストシーズンで期待される短いイニングでの起用に向けた調整としては上々の内容だった。

その後、ジャスティン・ロブレスキー、ウィル・クライン、アンソニー・バンダ、佐々木朗希、タナー・スコットと続き、いずれも無失点リリーフで、盤石のリレーを見せた。唯一失点を許したのはブレイク・トライネンだったが、九回に登板したスコットも満塁のピンチを招く場面もあった。

しかしこの日、スコットは崩れることなく踏ん張り、今季23セーブ目を記録。佐々木と同様に、ドジャースとしてはオフに契約した『本来のスコット』の姿をポストシーズンで見せてほしいところだ。

「正直なところ、スコットにとっては思い描いていたようなシーズンにはなっていない。でも、ポストシーズンで最高のパフォーマンスを見せることができれば、これまでのことをすべて帳消しにできる可能性がある」と指揮官は期待を込めて語った。