朗希、新球種を加え進化した姿で復帰へ

今後1カ月以内には復帰の見込み

August 6th, 2025

丁寧に、慎重に勧めてきた佐々木朗希の復帰が加速してきている。8月5日(日本時間6日)にブルペン投球を行い、メディア対応した。5月13日に負傷者リスト(IL)に入り、6月20日には60日間ILへ以降。1カ月強が経過し、打者との対戦も再開している。

「健康面はもうだいぶ良くて、不安もないですし痛みもない中で、あとは技術的なところに重点を置いてやっています」

8日(同9日)には、ドジャースタジアムで3イニングを想定してシミュレーション・ゲームの登板を行う予定。順調にいけば、その後はマイナー戦でのリハビリ登板を行い、メジャー復帰が現実味を帯びてくる。

「現時点では5、6イニング投げられるようになってから、次の段階へ進む予定だ」とデーブ・ロバーツ監督は語った。

今後1カ月以内で復帰できる見込みだが、起用法は未定。ブレイク・スネルの復帰と、エメット・シーハンの先発起用もあり、ドジャースのローテーションには現在6人いる。佐々木のロングリリーフの可能性についてロバーツ監督は否定し、あくまで先発として考えていると強調した。一方で、佐々木自身はまずメジャーの舞台に戻ることを目標としている。

「どの立場でも貢献できるようなパフォーマンスを出すことが大事だと思うので、立場にかかわらず、メジャーレベルでしっかり抑えられるようなパフォーマンスを出すことが先かなと。起用法は僕が決められることじゃないので」

今オフ最大の補強とされた佐々木だが、NPBで見せた支配力をMLBでは発揮しきれていない。8先発で防御率4.72、WHIP1.49、22四球に対し、24三振とほぼ同数にとどまっている。

国が違えば打者も当然違う。その違いに苦戦しているのを認めつつ、佐々木はさらなる進化へ意欲を見せた。

「もちろん日本のバッターとアプローチが違うので同じ攻め方じゃ抑えられないですし、日本のバッターとは攻めるポイントも違うので、そこを攻められるように、必要なボールを投げられるように準備する必要はあると思いました」

適応のために、これまでの球種に加えてツーシームの導入にも取り組んでいる。ロバーツ監督によれば、投手コーチとの話し合いをもとに、同郷の先輩、大谷翔平が3つの速球を使い分ける姿からも刺激を受けたという。

何よりも、この離脱期間が心身ともにリセットの機会となり、この苦労がさらなる飛躍への助走になると佐々木もチームも前向きに捉えている。

「空振りを取れる球とゴロを打たせられる球の2つの異なる速球を持つことは、大きな武器になる。ストライクゾーンへの強気な攻め、投球に対する自信、そしてより完成された投手として戻ってくることを期待している。今季最初の1カ月からしっかり学んでくれているはずだ」とロバーツ監督は期待をこめた。