佐々木朗希(23)がメジャー復帰する見通しだが、レギュラーシーズン最終盤は慣れない役割に適応する必要がある。
デーブ・ロバーツ監督は23日(日本時間24日)、ダイヤモンドバックスとのシリーズ初戦前、佐々木が24日(同25日)のダイヤモンドバックス戦でメジャー復帰する見込みだと述べた。23歳の右腕はリリーフで起用され、ポストシーズンのベンチ入りにも現実味がある。
「彼はその役割を受け入れていると思う。ここまでよくやっている。ブルペンに合流したら、いつ起用するかはその都度、判断する」と指揮官は語った。
佐々木は右肩を痛め、5月から負傷者リストに入っている。9月初旬の復帰を見込んでいたが、3Aオクラホマシティで投球内容が向上しなかったことに加え、軽度のふくらはぎの張りが重なり、リハビリ登板はマイナーのレギュラーシーズン終了まで延長された。
現状、ドジャースの先発陣は6人ローテーションで佐々木が入り込む余地はない。メジャー1年目の締めくくりに向けた現実的な道は、日本時代を通じて経験のないリリーフに回ることだった。
佐々木はリハビリ登板の直近2試合に救援で登板し、先発時より明らかに内容が良かった。21日のタコマ(マリナーズ3A)戦では2回無失点、3三振、1四球。球速も上がり、19日はフォーシームの平均98.9マイル(時速約159.2キロ)、21日は97.5マイル(時速約156.9キロ)だった。
マイナーのリリーフ登板時の球威と質がメジャーでも発揮できるなら、ポストシーズンのブルペンに食い込む可能性は十分ある。ただし、プロでの救援経験は3Aでの2登板に限られるため、その期待が妥当かどうかは別問題だ。
現状、ドジャースのブルペン右腕はブレイク・トライネン、カービー・イェーツ、エドガルド・エンリケス、ウィル・クラインという顔ぶれ。トライネン(防御率5.55)とイェーツ(同5.23)は今季苦しみ、エンリケスとクラインはメジャー通算40回1/3の投球にとどまる。
ポストシーズンでリリーフ投手としてベンチ入りするための最大の課題は、登板間隔かもしれない。シーズン序盤、先発ローテを担っていた時期は日本からメジャーへの適応期間として、週に1度の登板のスケジュールで起用されていた。直近の3Aオクラホマシティでの最終登板は中2日。チームは24日(同25日)までメジャー復帰を見送り、少なくとも同程度の休養を確保する方針だ。
ポストシーズンでは役割や起用法に高い柔軟性が求められることが多い。
「その(リリーフの)役割に慣れるために、彼は今のやり方を試してきたのだと思う。ただ、ポストシーズンのベンチに入れば、起用法はあらゆる可能性がある」とロバーツ監督は語った。
