【レッドソックス9-3ロッキーズ】ボストン/フェンウェイ・パーク、7月7日(日本時間8日)
MLBパイプラインで全体1位の評価を受けている有望株ロマン・アンソニー(右翼手・21)に待望の本拠地初本塁打が飛び出した。五回に放った2ラン(2号)は打球速度171キロ、飛距離はスタットキャストによる推定で418フィート(約127メートル)。ロッキーズとのカード初戦を勝利に導く貴重な一打になった。
「ホームで初めての本塁打を決められて、最高の気分だったよ」
アンソニーは本塁打だけでなく単打も2本記録し、1試合3安打の大活躍。七回には代打ジャレン・デュランのタイムリーで一塁から一気に生還した。
「ジャレンは走塁能力が高いから、打席にいるときから守備にとってかなりの脅威になる。だから、自分は(三塁コーチに)止められるまでとにかく走っていたよ」
21歳の若武者は6月25日時点では打率.114と苦しんだが、直近10試合で17安打を放ち、その期間では打率.386と躍進を遂げている。これまでは右投手相手の出場が中心だったが、活躍によってコーラ監督の信頼を獲得し、右投手・左投手問わず出場機会を得ることができている。
好調の要因について聞かれると以下のように答えた。
「少しずつ落ち着いてきて、日ごとに(メジャーに)慣れてきたと思う。ゲームプランも良くなってきたけど、何より大きいのは自分のリズムをつかんで、安定して打席に立てるようになってきたこと。そして、自信を持ってチームの勝利に貢献しようとしていることだね」
現に、ここ3試合は続けて左腕先発との対戦となっており、明日の相手先発、カイル・フリーランドも同様。それでも指揮官は、アンソニーの好調と成長に大きな期待を寄せている。
「現時点では、ロマンを毎日出場させるのが我々にとってベストな選択だ。当初は5番だったが、今では右投手には2番、左投手には3番に据えている。先日も言ったように、彼は毎日プレーする」
アンソニーへの信頼が強まる中、同じく左打者である吉田正尚も水曜日に負傷者リストから復帰予定となっている。それに加えて、アレックス・ブレグマンもオールスター前の復帰が視野に入っており、野手層は一気に厚みを増すが、それでもアンソニーの起用は継続される見通しだ。
