【イタリア2−4ベネズエラ】マイアミ/ローンデポパーク、3月16日(日本時間17日)
「チームがワールドシリーズに進出した時、そこに私の姿はなかった。自身のキャリアで今、この素晴らしい瞬間を過ごせていることに感謝したい」
ロナルド・アクーニャJr.(28)は今週初め、そのように語った。
ブレーブスが2021年にワールドシリーズを制した際、アクーニャJr.は観客席から見守るしかなかった。球界屈指のスターである外野手は、左膝前十字靱帯(ACL)断裂により負傷者リスト入り。チームメートが最高峰の舞台で戦う姿を眺めるしかなかった。現在は健康を取り戻し、母国のためにワールドベースボールクラシック(WBC)に出場。大会20年の歴史で初めてベネズエラを決勝進出に導いた。
アクーニャJr.は今、当時の負傷さえも前向きに捉えている。イタリアに4−2で勝利した後、「負傷も含め、自分に起きたすべての出来事を幸せに感じている。人としても、選手としても成熟した。今はより多くの経験を積んでいる」と述べた。
負傷の影響は、アクーニャJr.のスピードにも影を落としていない。七回に内野安打を放ち同点に追いつくと、その後、従兄弟でチームメートのマイケル・ガルシア(26)が勝ち越し打を放った。
アクーニャJr.はワールドシリーズの重要性を理解しているが、胸に母国の名を刻んでプレーすることには特別な思いがある。
「アトランタ・ブレーブスを愛しているが、ブレーブスでプレーする前に私はベネズエラで生まれた。これをキャリアの第1位に置きたい。国を代表してプレーできて非常にうれしい」
ベネズエラは前回大会で敗れたアメリカ代表に雪辱を果たす機会を得た。2023年大会の準々決勝では、アクーニャJr.の適時打などで八回に7−5とリードしていた。しかし、トレイ・ターナー内野手(32)の満塁本塁打で逆転を許し、アメリカが勝ち上がった。野球強国でありながら、これまで1度も決勝に進出したことがなかったベネズエラにとって、前回も早期敗退となった。
アクーニャJr.は「野球はこうした機会を与えてくれる。人生は皮肉なものだ。再びアメリカと対戦できて非常にうれしい。相手はスーパースターばかりだが、私たちも素晴らしいチームだ。自分たちの野球をする。明日の結果を楽しみにしてほしい」と語った。
