【ダイヤモンドバックス4-2ジャイアンツ】フェニックス/チェイス・フィールド、6月30日(日本時間7月1日)
ダイヤモンドバックスが投手戦となったホームでのシリーズ初戦で、終盤での勝ち越しに成功し、同地区のジャイアンツに4-2で勝利し、連敗を4でストップした。
序盤は両先発の好投が光ったが、上回ったのはダイヤモンドバックスの右腕ライン・ネルソン。ジャイアンツのエース、ウェブとの投げ合いを制し、三回、六回に挙げたリードを保ち七回に突入した。
ネルソンが七回2死一、二塁の場面で降板すると、後を受けたモリーヨが、フィッツジェラルドに同点の2点適時二塁打を浴びて試合は振り出しに戻ると、ネルソンは肩を落とした。
それでも直後の攻撃で一点を返すと、八回には、エウヘニオ・スアレスがダメ押しとなるシーズン26号ソロを左翼スタンドに叩き込み、リードを2点に広げた。
ネルソンは6回2/3を投げ5安打7三振2失点無四死球。これで4勝目となり、防御率は3.61としている。
この日、ネルソンの速球にジャイアンツ打線は苦しんだ。相手打者も「消える、どうやって打てばいいのかわからない」と脱帽。
「最近の投球プランは、積極的に攻めて、打席の流れを見ながら対応していくことなんだと思う。でも最も重要なのは、カウントを有利に進めること、先手を取ることだ。速球でそれができるならそれでいいし、その日に合う他の球種があるなら、それに合わせて調整するだけさ」と本人は振り返る。
3者凡退に抑えた初回は12球全てが速球で、デバースとラモスを空振り三振で仕留めた。試合を通した全88球のうち62が速球で、そのうち38球で空振りを、13球で見逃しを奪った。
チームでも屈指の投手だが、コービン・バーンズの加入もあり開幕当初はローテーション入りしていなかった。昨季後半にエース級の活躍を見せながら、中継ぎに回されたことに不満を持ってもおかしくなかったが、そんな状況でもネルソンは「どんな役割でもメジャーで投げられるのがうれしい」と謙虚な姿勢を崩さない。
開幕から最初の1カ月は中継ぎとして7試合に登板。球数を維持する目的で複数イニングを任されていた。しかし、バーンズがトミー・ジョン手術を受けるにあたってローテーションに復帰すると好投を披露。特に直近4先発では、22回1/3を投げてわずか4失点という圧巻の成績を残している。
そんな彼をロブロ監督も絶賛。「毎週球場に来て、あれを5日に1回見られるなんて、想像するだけでワクワクするだろ?信じられない投手だよ」
しかし、シーズン序盤での中継ぎ登板があったことで起用法には慎重にならざるを得ない。この日も、88球で降板させる判断を下した。結果的に失点へとつながった決断には会場からもブーイングが。SNS上でも批判の声が集まった。
「アリゾナで一番嫌われた男になった瞬間だったと思うよ。でも自分もバカじゃない。誰だってネルソンをもっと投げさせたいと思ってたし、自分だってそうだった。それでもあの判断をしなきゃいけなかった。自分でも嫌だったよ」とロブロ監督は説明した。
チームはこれで勝率を5割(42勝42敗)に戻した。ジャイアンツとは2.5ゲーム差まで迫っており、この4連戦で少しでもその差を縮めたいところだ。
