大活躍のエスピナル、開幕ロースター入りに大きく前進

マイナー契約で加入したユーティリティプレーヤー

1:00 AM UTC

サンティアゴ・エスピナルについて、ドジャースが高く評価していたのは打撃力ではなく、複数のポジションを守れる汎用性だった。しかし、ドジャースは打撃好調のエスピナルが提供するパワーも喜んで歓迎するだろう。

5日(日本時間6日)、ドジャースはグッドイヤーボールパークで行われたレッズとのオープン戦に13-14で敗れたが、エスピナルは2本塁打を放ち、6打点を叩き出す大活躍を見せた。エスピナルの活躍は、現在の状態の良さの表れかもしれないし、デーブ・ロバーツ監督のコメントに刺激を受けたのかもしれない。

ロバーツ監督は、エスピナルについて「彼がチームにいないことは想像できない」とコメント。マイナー契約で加入し、招待選手としてスプリングトレーニングに参加しているエスピナルだが、ドジャースは今週、外野手のジャック・スウィンスキーを40人枠から外したため、ロースターには空いている枠がある。

エスピナルは「素晴らしいことだね。(自分の実力は)自分の仕事で証明するしかない。今のところは良い感じだし、これからも努力を続けるよ。(開幕ロースター入りのことは)あまり意識していない」と語った。

オープン戦はまだ2週間以上残っており、ロバーツ監督がエスピナルの開幕ロースター入りを示唆するのは少し早すぎるようにも思える。しかし、エスピナルはオープン戦の序盤から攻守両面で素晴らしい活躍を見せている。ここまでオープン戦で16打数10安打(打率.625)と打ちまくり、ほかにも4日(同5日)に行われたメキシコ代表との練習試合で3打数2安打を記録。守備でも一塁、二塁、三塁でスタメン出場し、持ち前の汎用性を遺憾なく発揮している。

エスピナルの汎用性は、開幕ロースター入りに向けて大きな武器となるだろう。なぜなら、ドジャースはトミー・エドマン(右足首の手術)とキケ・ヘルナンデス(左肘の手術)という2人のユーティリティプレーヤーが負傷者リスト入りして開幕を迎える予定だからだ。エスピナルはこの2人と同様に、外野を守ることもでき、外野手として通算23試合のプレー経験がある。エスピナルの存在は、ドジャースの選手起用に様々な選択肢をもたらすはずだ。

ロバーツ監督は「どこを守らせても信頼できる選手だ。外野の両翼も守れるし、二塁や三塁、ピンチのときには遊撃も守れるだろう。代打要員としても起用できる。右打者が必要なときには、彼は質の高い打席を過ごし、ボールを前に飛ばすことができる」とエスピナルの能力を攻守両面で高く評価する。

31歳のエスピナルはブルージェイズ時代の2022年にオールスター選出の経験がある。この年は135試合に出場し、打率.267、7本塁打、51打点、OPS.692を記録。しかし、それ以降はこの年に匹敵するような成績を残すことができていない。

2023~25年はOPS+が71にとどまった。これは平均を29%下回る打者だったことを意味する。守備指標も少し悪化したが、エスピナル自身は守備に自信を持っている。そして、開幕ロースター入りに向けて、打撃でもアピールを続けている。

ドジャースに入団してからまだ数週間しか経っていないが、エスピナルはスイングの改良に取り組んできた。ボールにまっすぐ届くバットの軌道を意識しながら、より積極的なスイングを目指しており、限られた打席数ではあるものの、今のところは良い結果が出ている。

打撃コーチと連携しているだけでなく、エスピナルはクラブハウスで多くのベテラン選手から意見を聞き、それを自身のパフォーマンスに反映している。ムーキー・ベッツやフレディ・フリーマン、さらにブルージェイズ時代の同僚であるテオスカー・ヘルナンデスから多くのことを学んでいるのだ。ロバーツ監督はエスピナルがチームに加入後、「とてもスムーズにチームに溶け込んだ」と評価している。

「彼はとても賢い選手だ。メジャーリーグで生き残るために、どんな選手であるべきかを理解している。プレーを楽しみつつ、集中力も欠かさない。情熱を持ってプレーするが、同時に冷静さも保っている。これは素晴らしいことだよ」とロバーツ監督は言う。

エスピナルはドジャースでどんな役割を担うかということよりも、シーズンに向けてしっかり準備をすることに集中し、1日1日を大切に過ごしている。3連覇を目指すチームの一員になれるかどうかは、オープン戦での活躍にかかっており、エスピナルは個人的な目標を達成することがチーム全体の目標達成にも寄与すると考えている。

「去年より良くなりたい。もっともっと良くなりたい。ドジャースはすでに選手同士の関係性が構築されている。僕が考えたのは『1人の野球選手として、どうすればこのチームに貢献することができるか』ということだ。それがここまで僕が取り組んできたことであり、それをシーズンが終わるまで続けていくつもりだ」とエスピナルは語った。