アストロズのウィットコム、「母への敬意を胸に」韓国代表として大会へ

6:31 PM UTC

フロリダからサンフランシスコへ5時間以上、さらにそこから日本・大阪まで12時間以上。アストロズの内野手シェイ・ウィットコムは、チームを離れ、ワールドベースボールクラシックのために出発した。

韓国代表に選ばれたウィットコムは「オフの間ずっと、この瞬間を楽しみにしてきた。きっと素晴らしい経験になると思う」と話す。

ウィットコムはアストロズの開幕ロースター入りを争いの最中だ。すでに先発を見込まれる内野手が5人おり、昨年11月にはブレーブスからニック・アレンも獲得。大きなアクシデントがない限り、3Aでシーズンをスタートする可能性が高い。

それでも韓国代表としてプレーする機会は、ウィットコムにとって特別な意味を持つ。韓国生まれの母ユーニーさんのルーツを胸に刻み、その誇りを背負って戦う舞台だからだ。

「母の国を代表してプレーできること。そういう形で母に敬意を表せることが、この大会を特別なものにしてくれているんだ」とウィットコムは語った。

27歳のウィットコムは、韓国代表に名を連ねる米国生まれ選手4人のうちの1人で、投手のデーン・ダニング、ライリー・オブライエン、外野手ジャーマイ・ジョーンズとともにチームに加わる。韓国は2009年の日本との決勝敗戦以降、WBCで1次ラウンドを突破できておらず、2023年大会ではオーストラリアに敗れ、日本には13対4で大敗している。

「ずっと頭の片隅にあったんだ。特に、メジャーデビューのチャンスが見えてきたころからね。以前に韓国代表でプレーした選手たちと話をしたり、何人かに連絡を取ったりして、少しずつ話を進めてきた。昨年、韓国代表の関係者が実際に自分を見に来てくれて、そのときに関係ができたんだ」とウィットコム。

韓国の選手たちはメジャーリーグでますます存在感を示しており、外野手の李政厚(イ・ジョンフ)は自身のファンクラブ「Hoo Lee Gans」を持ち、二塁手の金慧成(キム・ヘソン)はロサンゼルスでの初年度にワールドシリーズ制覇を達成した。韓国国内でも野球人気はかつてないほど高まり、KBOは今シーズン、観客動員数の記録を更新している。

チームは柳志炫(リュ・ジヒョン)監督が率い、金倒永(キム・ドヨン)や安賢民(アン・ヒョンミン)など若く将来有望なKBO選手に加え、ベテランの柳賢振(リュ・ヒョンジン)も復帰した、勢いある若手投手陣で構成されている。ウィットコムはチームメイトとはまだ対面していないが、金慧成やジョーンズとは対戦経験がある。

ウィットコムは過去2シーズン、アストロズでそれぞれ20試合に出場。78打席で本塁打1本を含むOPS.491を記録。ここ3シーズンは3Aでプレーしており、通算302試合で打率.260、出塁率.344、長打率.493、73本塁打をマークしている。

「本当に素晴らしいチャンスだ。オープン戦でも十分に打席に立たせたし、本人も今の状態に満足している。長いフライトになるけれど、プレーする機会もあるだろう。うまくいけばチームも勝ち上がるし、長くプレーできるはずだ。数日中にはほかの選手も数人チームを離れるので、誰が最初に戻ってくるか注目だね」とジョー・エスパーダ監督は話した。

アストロズからは、オールスター遊撃手ジェレミー・ペーニャ(ドミニカ共和国)と内野兼外野手ザック・デゼンゾ(イタリア)が28日にWBCへ向けてチームを離れる。ベンチコーチのオマール・ロペスをはじめ、複数のコーチ陣も各国代表チームに帯同する予定だ。

韓国は東京ドームで行われるプールCで、日本、オーストラリア、チャイニーズ・タイペイ、チェコと対戦する。ウィットコムにとっては初めての極東遠征で、一生の思い出になる舞台だ。

ウィットコムは、「外国でのプレーをすごく楽しみにしている。特に、言葉も通じない国で、すべてが未知の環境でプレーするのは初めてだからね。純粋に野球を楽しみ、これまで味わったことのない雰囲気の中でプレーできるのが何より楽しみ」と笑顔で語った。