【大谷特集】「150得点」超の大記録へ挑戦

1950年以降わずか1度の大台に迫る

August 16th, 2025

前人未到の偉業を次々と打ち立ててきた大谷翔平が、今季もまた歴史的な数字へと近づいている。昨季は「50本塁打・50盗塁」という新たなクラブを創設。今年は投打二刀流として驚異的なパフォーマンスを見せ、先発登板試合で先頭打者三塁打を放ち、続けてマイク・トラウトを2度三振に仕留める離れ業まで披露した。

そんな中で注目されるのが「得点数」だ。

15日(日本時間16日)のパドレス戦を前に、すでに今季115得点をマーク。残り41試合すべてに出場すれば、最終的には154得点に達するペースだ。チームが7月以降15勝21敗と苦しむ中、大谷は36試合で33得点を挙げており、勢いは衰えていない。

140得点でも異例の数字で、近年ではロナルド・アクーニャJr.(2023年=149得点)のみ。150得点以上は2000年のジェフ・バグウェル(152得点)が最後で、大谷がこの大台に迫れば、25年ぶりの快挙となる。

球史に名を刻む偉大な選手たちでも、この150得点の壁を越えるのは難しかった。ベーブ・ルースが4度、ルー・ゲーリッグが3度達成したが、バリー・ボンズが73本塁打を放った2001年は、129得点止まりだった。※数字はすべて14日(同15日)時点のもの。

大谷の得点量産の秘密

①リードオフ起用で打席数増
かつてなら大谷のような強打者は3番や4番の起用が多かったが、今季はほぼリードオフ起用。ここまで551打席はメジャー最多で、1試合平均4.63打席に立つ。同じチームの同僚フリーマン(4.32)、パヘス(4.09)よりも当然ながら打席数が多く、150試合換算ではフリーマンより46回、パヘスより81回も多く打席に立つ計算となり、得点機会が大きく増えている。

②自らを還す長打力
本塁打43本はリーグ2位、長打はメジャー最多67本。三塁打も8本を記録し、その大半が得点に直結。バグウェル(2000年47本塁打)、アクーニャ(2023年41本塁打)を超えるペースで、自らをホームに還す力が際立つ。

出塁能力
打率.284、出塁率.391はリーグ6位。さらに16敬遠はナ・リーグ最多で、四球率14.5%は全体でもトップクラス。ここまで218度の出塁は、アーロン・ジャッジと並びメジャー1位の数字だ。

④走塁技術
今季の盗塁数は17にとどまるが、依然として平均以上の俊足。タティスJr.やアルトゥーベに次ぐ19度の「進塁機会」を稼ぎ、走塁による得点創出も高水準。スタットキャストの走塁評価でもリーグ5位に入っている。

⑤強力打線の援護
チーム打率、長打率ともに上位のドジャース打線も大谷を支える。特にフリーマンは24度も大谷を本塁へ返しており、ウィル・スミスやマックス・マンシーも好調。ただ、ムーキー・ベッツが不振にあえぐだけに「もし昨年並みの成績なら」との声もある。

ベースボール・リファレンスによると、大谷が出塁した場合(本塁打を除く)、得点につながる確率は42%。これはリーグ平均30%を大きく上回るトップ10水準だ。残り40試合。首位奪還を目指すチームにとっても、大谷の得点量産は不可欠で、もし150得点を超えれば、歴史に名を刻むまた一つの偉業となる。