ドジャース大谷翔平、初のサイ・ヤング賞受賞に必要なこと

5:20 AM UTC

大谷翔平(31)が日本の岩手で高校生だった頃、人生の目標リストを書き留めた。

ご想像の通り、その多くは野球に関するものだった。そしてこれまでのメジャーリーグでの9シーズンでマウンドと打席の両方でスーパースターとして、球史において比類のない実績をすでに作り上げている。

4度のMVP(MLB史上、3度を超えるMVPの栄誉を勝ち取った2人の選手の1人)、5度のオールスター選出、4度のシルバースラッガー賞受賞、2025年のナ・リーグ優勝決定シリーズMVP、そして2度のワールドシリーズ制覇を達成している。

しかし、手にしていない偉大な栄誉が1つあり、強烈に求めている。サイ・ヤング賞だ。

高校時代のリストには、22歳までにその栄誉を勝ち取るという目標を書き込んでいた。並外れた才能を持つ大谷にとっても、それは高い志だった。そしてマウンドで途方もない活躍をしてきたにもかかわらず、まだリーグ最高の投手に選出されていない。

今季ここまで、大谷は投手として素晴らしい活躍をしている。アリゾナでの3日(日本時間4日)の先発登板を前に、9度の先発で防御率0.82を記録している。それでも、ライバルたちの存在や、5日ごとではなく6日ごとに登板している事実を考慮すると、非常に興味深い展開になりつつあるナ・リーグのサイ・ヤング賞争いにおいて、大谷を大本命と見なさない人も多いだろう。

2026年のシーズン終了までに「サイ・ヤング賞」をリストから消し去るために、大谷はおそらく何を必要とするだろうか。

防御率2.00未満

大谷はフルシーズンを防御率2.00未満、つまり1点台で終えることができるだろうか。フィリーズの左腕クリストファー・サンチェス(79回1/3で防御率1.47)、ブルワーズの天才ジェイコブ・ミジオロースキー(防御率1.65、驚異の奪三振率39.6%)、そして昨季のナ・リーグのサイ・ヤング賞受賞者であるパイレーツのポール・スキーンズ(65回1/3で防御率2.89)ら同業の投手たちよりも少ない投球回を補うつもりなら、おそらくそうする必要があるだろう。

では、大谷は防御率の部門でこれまでやってきたことを維持できるだろうか。その可能性は低いが、誰にできるというのだろうか。1969年にマウンドが現在の高さに下げられて以降、規定投球回に到達した先発投手で最も低い防御率は、1985年にメッツで35度の先発登板を記録したドワイト・グッデンの1.53だ。

もちろん、多くは大谷のライバルたちの成績に左右されるが、防御率2.00未満が必要になると仮定した場合、これまでの対戦打者の打球の質は、現在の0.82という数字が詳細な分析に耐えうるかどうかについて何を示しているだろうか。

対戦打者の打球の質に基づくと、今季これまで投げた55回における大谷の予想防御率は2.38(FIPは2.48)だ。それでも規定投球回に到達した全投手の上位5%に入る素晴らしい数字だ。しかし、0.82ではない。そして、前回の登板で明らかにフラストレーションを感じていた、最近の大谷らしくない点として、安定して制球できないことが挙げられる。

先週のロッキーズ戦での先発登板では制球に苦しみ、今季最多となる4四球を与え、今季最低のストライク率56%を記録した。

相手打者なら、万全ではないにもかかわらず現在の活躍をしていることを考えれば特に、完全に調子を取り戻した大谷の投球など目の当たりにしたくないはずだ。

そして、なかなか手に入らないサイ・ヤング賞のトロフィーを獲得するためには、完全に調子を取り戻し、シーズンの残り期間もその状態を維持する必要がある。

30%を超える奪三振率

投手としての大谷の通算奪三振率は31.1%だ。2026年は現時点で、それを下回る28.6%となっている。ミジオロースキーがかつてないパフォーマンスで球速関連の記録を更新しており、大谷はその部門でどうにか近い位置を保つ方法を見つける必要があるだろう。

6人ローテーションの一部として先発登板数が少なくなるため、ミジオロースキー、サンチェス、スキーンズが積み上げる奪三振の単純な数に追いつく可能性は低いが、大谷が奪三振率を再び30%超に引き上げることができれば、サイ・ヤング賞争いの終盤で有利な状況になるだろう。

比較すると、サンチェスとスキーンズは現在、それぞれ29.4%の奪三振率を記録している。そのため、大谷が再び30%超に到達できれば、その部門において少なくともこの2人に対してわずかな優位性を持つことができるだろう。

大谷の2つの主要な武器は、今季の野球界で最高の球種に数えられている。フォーシームはランバリュー+10(※)で、ケビン・ゴーズマン(ブルージェイズ)のものと並びMLBで4番目に優れた球種となっている。そして大谷のスイーパーはメジャー最高のスイーパー(ランバリュー+9)となっており、39%の空振り率を生み出している。

(ランバリュー:その球種が失点をどれだけ防いだかを示す指標。+10はその球種によって失点を10点防いだことを意味し、数値が大きいほど優れている)

少なくとも170イニング

これが最大のポイントだ。大谷はレギュラーDHとしてもプレーしながら、登板間隔を管理するために中6日で先発しているため、ライバルたちが積み重ねることができる圧倒的な投球回数の多さゆえに、サイ・ヤング賞争いで不利な立場にある。

今季の9度の登板で、大谷は1先発あたり平均して6イニングをわずかに超えて投げている。6日ほどの感覚で登板すると、レギュラーシーズン終了までに27度の先発登板をすることになるだろう。もし現在の1先発あたりの投球回数のペースで投げ続ければ、合計で165イニングになる。

大谷がサイ・ヤング賞を現実的に狙うのであれば、妥当な目標だ。最優秀防御率のタイトル資格(規定投球回)を得るためには162イニングが必要であり、本人がそれを望んでいるのは確実だ。しかし、到達するためには、健康を維持し、先発登板を回避したり後ろにずらしたりしないことが求められる。

大谷の1シーズンの最多投球回数は、2022年にエンゼルスで28度の先発登板を通じて到達した166回であり、これがサイ・ヤング賞の投票でトップ5に入った唯一の年だ(ア・リーグ4位)。注目すべきは、フルシーズンのサイ・ヤング賞受賞先発投手において、最も投球回数が少なかった投手は、2021年に167イニングを投げたブルワーズのコービン・バーンズだ。

確実にするためには、大谷は2026年に少なくとも170イニングを目指したいはずだ。

大谷はサイ・ヤング賞を獲れるか?

サンチェス、ミジオロウスキー、スキーンズと対戦する打者たちの助けがいくらか必要になるかもしれない。しかし、大谷について分かっていることが1つあるとすれば、決して疑ってはいけないということだ。大谷のパフォーマンスは、私たちが間違っていることを何度も証明してきた。