ナ・リーグ優勝決定シリーズ(NLCS)第4戦の初回は大谷翔平(31)の独壇場だった。
一回表では3者連続三振を奪い、その裏には先頭打者本塁打。まさに歴史的な一発を放った。
打者・大谷は投手・大谷の素晴らしい投球を援護。レギュラーシーズン、ポストシーズンを問わず、MLB史上初めて「投手として先頭打者本塁打を放った選手」になった。ドジャースの投手による、ポストシーズン初本塁打という歴史も作った。
この記録的な一発には、どこか既視感もあった。というのも、ちょうど1年前の同じ日、大谷は当時メッツ所属だったホセ・キンタナから、「ナ・リーグ優勝決定シリーズ第4戦」で同じように先頭打者本塁打を放っていたからだ。
大谷はフィリーズとの地区シリーズ以降、わずか29打数3安打(打率.103)と苦しんでおり、9月30日のワイルドカードシリーズ第1戦で2本塁打を放って以来、ホームランから遠ざかっていた。
しかし、この日の一発でその沈黙を破り、ポストシーズン通算3本目の先頭打者本塁打を記録。これはデレク・ジーター、ジミー・ロリンズと並ぶMLB歴代2位タイであり、最多記録のカイル・シュワーバー(5本)に次ぐ数字である。
「ショータイム」はこれで終わらなかった。
四回の第3打席、ブルワーズの2番手として好投を続けていたパトリックから、469フィート(約143メートル)の超特大弾を放った。大谷はポストシーズンで1試合に複数本塁打を放った史上初の投手となった。
