大谷がNLCSのMVPに選出 10三振、無失点、3本塁打の衝撃パフォーマンス

打撃不振も関係無し 第4戦のパフォーマンスでMVPを勝ち取る

October 18th, 2025

大谷翔平(31)は、素晴らしいフィナーレを演出する方法を確かに知っている。

ドジャースは17日(日本時間18日)、ナ・リーグ優勝決定シリーズ(NLCS=7回戦制)の突破に王手をかけ、第4戦を迎えた。球界でも25年ぶりのワールドシリーズ連覇という究極の目標に向け、また大きな一歩を踏み出そうとしていた。

大谷はNLCSでは深刻な打撃不振に陥っており、ほとんどチームに貢献できていなかった。しかし、デーブ・ロバーツ監督だけはチーム最大のスターに揺るぎない信頼を寄せていた。

「大谷にとって、このシリーズで存在感を示すチャンスだと思う。だから、彼のベストパフォーマンスが見られるはずだ」

第4戦では二刀流として歴史的な活躍を見せ、そのたった1試合の活躍のみでシリーズMVPに輝いた。

5-1でブルワーズに勝利したこの試合、大谷は先発投手としては七回途中無失点、10三振と好投。DHとしては3本塁打を放った。昨季、史上初の「50本塁打、50盗塁」を達成したマーリンズ戦での大活躍は大谷を象徴するシーンともなったが、この試合では二刀流としてさらにオールラウンドに活躍し、歴史に名を刻んだ。

初回、投手・大谷は先頭打者に四球を与えたが、3者連続三振を奪い、力強いスタートを切った。そのうち2打者は100マイル(161キロ)を超える剛速球。2008年にピッチトラッキングシステムが導入されて以来、ポストシーズンで100マイルを超える球で複数の三振を奪った初のドジャースの先発投手となった。

そして一回裏、打撃で魅せた。ブルワーズ先発のキンタナから圧巻の先頭打者本塁打を放って先制。そして、四回には飛距離469フィート(143メートル)の場外弾で追加点を挙げた。

投手・大谷は七回に2人の走者を許して降板したが、6回0/3で100球、2安打無失点、10三振、3四球の快投。シーズン初めて2桁三振を達成した。

そしてスタンディングオベーションを浴びながら降板した直後の七回、大谷はこの日3本目の本塁打を左中間に突き刺した。

投打で圧倒的な支配力を見せつけた。大谷が2桁三振を奪いながら2本塁打を放ったのは、キャリアで2度目。他にこれを1度以上成し遂げた選手は存在しない。