【ドジャース4×-3ツインズ】ロサンゼルス/ドジャー・スタジアム、7月23日(日本時間24日)
ドジャースが1点ビハインドの九回2死走者なしからツインズに逆転サヨナラ勝利を収め、2勝1敗でシリーズ勝ち越しを決めた。大谷翔平(31)はドジャースの球団記録に並ぶ5試合連続本塁打となる先制の37号ソロを放ち、九回にはサヨナラのホームを踏む活躍を見せた。
初回、大谷はツインズ先発のクリス・パダックに0-2と追い込まれたが、3球目のカーブをとらえた。打球速度約177.5キロの打球は左中間スタンドへ飛び込み、先制の37号ソロ。大谷はこれで連続本塁打が5試合に伸び、マックス・マンシーらが持つドジャースの球団記録に並んだ。
ドジャース先発のタイラー・グラスノーは、三回にロイス・ルイスに同点弾を献上。しかし、それ以外は素晴らしい投球を見せ、7回1失点、12三振でツインズ打線を抑え込んだ。そしてドジャース打線は七回、トミー・エドマンのタイムリーで1点を勝ち越し、グラスノーに勝ち投手の権利をプレゼントした。
しかし、ドジャースのブルペンは連日の乱調に陥った。八回、カービー・イェーツが2番手として登板したが、3者連続四球で無死満塁のピンチを招いてしまう。ここでアレックス・ベシアを投入。ベシアは大崩れこそしなかったが、併殺打とタイムリーの間に2点を失い、逆転を許した。
ツインズは1点リードの九回を、セットアッパーのグリフィン・ジャックスに託した。ジャックスは4球で2死まで奪ったが、ムーキー・ベッツが三塁への内野安打で出塁。続く大谷を申告敬遠し、代走から入っていたエステウリー・ルイーズとの勝負を選択した。
しかし、ジャックスは控え選手のルイーズに対してまさかの四球。2死満塁でフレディー・フリーマンがレフトにサヨナラの2点タイムリーを放ち、ドジャースは4-3でツインズを下した。
九回2死からの逆転サヨナラ劇を生んだ大谷の申告敬遠について、ドジャースのデーブ・ロバーツ監督は「正しい決断だった。ただうまくいかなかっただけだ」と理解を示した。
また、5試合連続本塁打中の大谷が、MLB記録である8試合連続を達成できるか問われ、ロバーツ監督は「その答えは分からない。ただ、彼が先週と同じアプローチを取れば、あのグリーンモンスター(ドジャースの次の遠征先はフェンウェイ・パーク)は非常に短いことは分かっている。だから、打ったフライはどれもホームランになるだろう」と期待を寄せた。
大谷は「2番・DH」でスタメンし、4打数1安打2得点。第1打席に放った37号でエウヘニオ・スアレス(ダイヤモンドバックス)を上回り、ナ・リーグの本塁打ランキングで単独トップに浮上した。
