大谷、灼熱38度の下でオープン戦初登板4三振の熱投

フリーウェイシリーズでエンゼルス戦先発へ

March 18th, 2026

灼熱のアリゾナの太陽の下、マウンドに立った大谷翔平は熱投を見せた

4回1/3を無失点、4三振で、最速99.9マイル(約160.8キロ)を計測。61球(うちストライク34球)を投げ、降板時にはスタンディングオベーションを浴びた。制球にはややばらつきがあり、2四球と1死球を与えたものの、ワールドシリーズ第7戦以来の実戦とは思えない内容だった。

この日はオープン戦初登板とあって打者としては出場せず、投手に専念。気温38度近い厳しい過酷なコンディションの中での登板となった。

 「全体的には球数も投げられたので、そこが一番良かったです。2ストライク後からもう少し、しっかりと三振を取れるところがあったと思うので、そこが唯一の課題だと思います」と大谷は次回の課題を口にした。

レギュラーシーズン、そして来週予定されるフリーウェイ・シリーズでは、通常通り投打の二刀流としての起用が見込まれている。

「まずは投手としての感覚を取り戻したい。投球に集中させたい。打席にはもう十分立っているからね」とデーブ・ロバーツ監督は語る。

大谷はワールドベースボールクラシック(WBC)のために2月下旬にドジャースのキャンプを一時離脱。カクタス・リーグでの出場はわずか1試合にとどまった。WBCでは打者に専念し、4試合で打率.462、3本塁打、7打点と結果を残したが、日本は準々決勝で、最終的に優勝したベネズエラに敗れた。

WBCでは登板がなかったため、投手としてどこまで仕上がっているかは未知数だった。現地でもブルペン投球や4イニングのシミュレーション登板はこなしていたが、実戦とはやはり別物だ。

「ライブBP(実戦形式の投球練習)もやっていたので。きょうは(実戦では)初めてでしたけど、あんまり初めてだっていう感覚もなく投げられた。自然な感じで入れたかなと思います」

ドジャースは当初、開幕時は2〜3イニング程度の起用を想定していた。しかし、日本の早期敗退によって、大谷はオープン戦で2度登板できる見込みだ。

この点は昨年の状況と比べて大きな違いだ。昨季は2度目の肘手術からのリハビリ明けで、まさにゼロからの再スタート。イニングを一つずつ積み上げていく段階だった。それに対し、今季は、開幕からほぼ万全に近い状態でマウンドに立てる可能性が高まっている。

「初登板は5イニングくらいが目安になると思う。昨年は1イニングからのスタートだったからね。ただ、シーズンに入れば、本人の状態や球の質、実際の投球を見ながら判断していくことになる」とロバーツ監督。

二刀流の仕上がり具合は、ドジャースの開幕ロースターにも影響しそうだ。もし序盤が数イニング限定の起用にとどまるようであれば、それをカバーするためにブルペンの層を厚くする必要があった。しかし、大谷がある程度イニングを投げられる状態にあれば、開幕から従来通りの5人ローテーションを組める可能性が高まってきた。日程に応じて6人目の先発を加えるなど、より柔軟な起用も視野に入る。