大谷翔平、今季初のスタメン外 ロバーツ監督「リセットに期待」

May 14th, 2026

ドジャースは、大谷翔平に、打者として異例の“2試合連続休養”を与えることにした。大谷は2024年以降、ドジャース打線の不動の存在だったが、ジャイアンツとの第3戦に先発登板後、4戦ではスタメンから外れる予定だ。ドジャース移籍後、アクティブロースターに入りながら2試合連続で先発を外れるのは初めてとなる。

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デーブ・ロバーツ監督は、今季これまで3度あった「登板日のみ出場」のケースでは、投球による肉体的・精神的負担が大きく、十分な“リセット”にはならないと判断。そのため第4戦では大谷に遅めに球場入りさせ、いつもの試合前ルーティンにも余裕を持たせる方針だ。試合終盤の重要な場面では代打起用の可能性もある。

大谷は今季39試合で打率.240、出塁率.370、長打率.427、7本塁打。例年の水準には届いていない。

ロバーツ監督は、大谷を休ませる決断について「数字だけではなく、実際の状態を見て判断した」と説明している。

ロバーツ監督は「どんな打者でも、打席内容の質が継続して落ち始めると、“休ませるべきサイン”だと思っている。メカニクスなのか、精神面なのかは分からないが、自分のゲームプランで打席に立てなくなる。そして、ボール球を追いかける割合も増えていく」と話した。

ジャイアンツ戦で大谷は4打数2安打を記録し、4月26日以来となる本塁打を放っているが、ロバーツ監督によると、この“2試合休養プラン”はジャイアンツ戦前から決定事項で、打撃が上向きの兆しがあるものの、球団の方針は変わらなかった。

「2日休んだからといって、これまでやってきたことが崩れるとは思っていない。彼は自分の体やメカニクスをよく理解している。目的は体をリセットさせること。昨夜の4打席は内容が良かったし、逆方向へのホームランも含めて、正しい方向へ向かっていると思う」とロバーツ監督。

一方、大谷本人も球団の判断を受け入れている。

「そこはいろんな人と話しながら休みをいれる時は入れながら、最後の昨日の打席なんかは比較的良かったと思うので、明日のオフを利用しながら自分の納得できる形を出た時にできれば、有効に使えるんじゃないかなと思います」

今季、大谷は2023年以来初めて、開幕から本格的に“二刀流”としてプレーしている。昨年は右肘の2度目の大手術からのリハビリが6月まで続いたため、ここ2年とは負担のかかり方が大きく異なる。

投手としての大谷は疲労を感じさせる様子はなく、7先発すべてで6回以上を投げ、0.82という圧倒的な防御率でメジャートップを記録。しかし打者としては、今季序盤はさまざまな数字を見ても2022年以来最も苦しいスタートとなっている。

そして興味深いのは、その2022年こそが「大谷ルール」が導入された最初の年だったという点だ。このルールにより、二刀流選手は先発登板後もDHとして試合に残ることが可能になった。

大谷翔平の開幕39試合時点の成績を比較すると、2022年と今季はかなり近い数字となっている。

2022年最初の39試合
打率.253/出塁率.310/長打率.456、8本塁打、13四球、40三振

2026年最初の39試合
打率.240/出塁率.370/長打率.427、7本塁打、28四球、44三振

2022年の大谷は、その後6月に一気に状態を上げ、そのままシーズン終了まで好調を維持。最終的に打率.273、OPS.875を記録した。

打撃成績だけを見れば、さらに良いシーズンもあったが、二刀流としてはこの年が“最高傑作”とも言える内容だった。投手としては28先発で15勝9敗、防御率2.33を記録。166イニングを投げ、メジャーで唯一、規定投球回に到達したシーズンでもある。

ドジャースは、大谷が本来のスイングを取り戻せば、二刀流として通常の負担にも再び対応できると考えている。チームとしては打線から大谷の存在が消えるのは痛手だが、今回の“リセット”が必要な時間になることを期待している。

ロバーツ監督は「彼は常にもっと上を目指す選手。チームメイトのために、投打両方で試合に出たいという責任感を強く持っている」と説明し、その上で、「だからこそ、こちらが先回りして判断しなければいけないと学んだ。多くの偉大な選手たちと同じようにね」と語った。