大谷翔平、投手復帰へ一歩前進 9月の「リアル二刀流」復活へ慎重調整

August 13th, 2026

大谷翔平が投手復帰へ、また一歩前進した。

大谷は11日(日本時間12日)、ドジャースタジアムのブルペンでキャッチボールを行い、200フィート(約61メートル)超まで距離を伸ばした。さらにその後、マウンドで投球動作を確認。まだ実際にボールを投げてはいないものの、次の段階としてマウンドからの投球が視野に入ってきた。

具体的な日程は決まっていないが、復帰プログラムは着実に進んでいる。

左膝に違和感を抱える大谷は、7月3日の登板を最後に投手として実戦から離れている。7月22日にフィラデルフィアでブルペン投球を行った後に状態が悪化し、約2週間半にわたって投球を中断した。そのため、今回は焦らず慎重に段階を踏んでいる。

「早く投げられるようにもちろん調整したいと思っている。ただ、もう1度離れることがないように慎重に進めたいなと思う」と大谷は先週、こう話していた。

投手陣は強力補強 それでも大谷復帰は大きなプラス

大谷がローテーションを離れている間に、ドジャースは投手陣を大幅強化。トレードで2度のサイ・ヤング賞受賞者タリック・スクーバルを獲得。さらに同じく2度の受賞歴を持つブレーク・スネルが負傷者リストから復帰した。タイラー・グラスノーも、あと2度のリハビリ登板後に復帰の見込みだ。

投手陣に厚みが増したことで、大谷の復帰を急ぐ必要性は以前より小さくなったが、デーブ・ロバーツ監督は大谷が二刀流として完全な状態で戻ることに大きな意味があると強調する。

「何よりも彼の健康が一番。スクーバルがいるか、スネルが戻ってきたかに関係なく、彼にとって何がベストなのかを考えなければいけない。二刀流の選手なので、投げられるイニングが増えることは間違いなくチームにとってプラスになる」

昨季の経験を生かし、今回はより慎重に

ドジャースは昨季、右肘手術から復帰する大谷のリハビリを経験した。打者として毎日のように出場しながら、投手としての調整を進めるという前例の少ない難しいプロセスだった。

昨季はブルペン投球を約2カ月かけて段階的に進め、その後、打者を相手にした実戦形式の投球へ移行。3度のライブBPを終えたところで、公式戦登板に進んだ。

今回は、打者との対戦に入る前に少なくとも数回の本格的なブルペン投球を予定。その後、ライブBPを一度行った後に、実戦復帰に進む可能性もある。

復帰は9月前半が現実的か

現時点でドジャースは、大谷の投手復帰時期を明言していない。ただ、今後の調整段階を考えると、9月前半のメジャー復帰が一つの現実的な目安になりそうだ。実現すれば、レギュラーシーズンでは2~3試合ほど登板し、昨季と同様に1イニングずつ投球回を増やしていく形になる可能性がある。

ポストシーズンまでの時間は限られている。大谷は多くのイニングを投げる先発というより、複数イニングを担うオープナー的な起用になることも考えられる。それでも、大谷が投げられること自体がドジャースにとって大きな戦力だ。投手・大谷の復帰へ、確実に前進している。