【パドレス5−1ドジャース】ロサンゼルス/ドジャースタジアム 9月23日(日本時間24日)
今季開幕前、ドジャースが思い描いていた「9人」が打線に並んだ。
大谷翔平は23日(日本時間24日)、パドレス戦で15日間の負傷者リスト(IL)から復帰。この日の大谷に求められていたのは、いきなり本来の打撃を取り戻すことではない。10月の戦いを見据え、まずは万全の状態でプレーできることを確認することだった。
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大谷は右上腕二頭筋の違和感と左膝の痛みのため、9月9日にIL入り。この日は指名打者として復帰し、今季初めて「2番」に入った。第1打席では右前打を放ち、続く三回には四球を選んだ。
4打数1安打、2三振。四回2死満塁では、ドジャースにとって最大の好機で空振り三振に倒れた。それでも、チームが最も注目したのは結果ではない。何よりも確認したかったのは、健康な状態でプレーできているかどうかだった。
9月上旬、痛みをこらえるような表情や、スイング軌道の乱れが見られた時期とは違った。この日は、思い切りバットを振り、動きにも苦痛を感じさせなかった。
ロバーツ監督は「いい状態に見えた。打席の内容も良かった」と振り返った。「ボール球を追いかけることもなかった。最初の打席が一番強い打球だったと思う。試合に出るのは久しぶりだったが、焦っている感じは全くなかった」
復帰した大谷の打席で、ロバーツ監督が手応えを感じたもう一つのポイントが、選球眼だった。体に不安がなくなったことで、投球に対して早めに動く必要がなくなり、本来の打撃が戻ってきたとみている。
「それは表裏一体だと思う。体に痛みがあったり、力が出なかったり、動きが鈍かったりすると、どうしても早く動いて対応しなければならない。でも、健康で力があれば、ボールをしっかり見て、自分の目を信じてスイングできる。きょうはそれができていたと思う」
レギュラーシーズンは残り5試合。フロントオフィスにとっても、大谷を実戦に戻した目的は、いきなり圧倒的な結果を求めることではなく、打席のリズムとタイミングを取り戻させることにある。
試合前、フリードマン編成本部長は「できるだけ多く打席に立たせて、リズムとタイミングを取り戻してほしい」と説明。「5打席すべてになるのか、4打席になるのかは、負荷や本人の状態を見ながら判断する。ただ、一番大事なのは、本人の状態がどれだけ良くなっているかだ」と話した。
IL入り前、大谷は8月18日を最後に打点を記録しておらず、キャリア最長の打点なし期間が続いていた。
大谷の負荷をどう管理するか。そこには、ドジャースにとってもまだ試行錯誤が続いている。まして、大谷自身には多少の痛みがあってもプレーし続けたいという強い思いがある。
フリードマン編成本部長は「彼がやっていることは前例のないことで、それだけ身体への負担も大きい。我々が常に細かく状態を把握しておくことが非常に重要になる」と話した。「シーズンを通して彼とはたくさんコミュニケーションを取りながら、どうしていくべきか一緒に考えてきた。それはうまくできていると思う」
さらに「休養日を設ける時や、登板する時期について翔平に聞くと、毎回必ず『チームが勝つために必要なことなら何でもする』と答える」と明かした。
その一方で、フリードマン氏は「自分の状態を伝えるという点では、必ずしも一番正確な報告者ではない。自分の仕事はグラウンドに立つことだ、と考えている選手をこれまでにもたくさん見てきた。彼もそういうタイプだと思う。間違いなく、それが影響した。本人としては、自分が抱えていた問題をもっと軽いものだと思っていたのだろう。ただ、われわれがしっかりつながり、情報を共有していくことが、これからますます重要になる」
