【企画】ナ・リーグMVP争いの行方 クロウ=アームストロングか大谷翔平か

September 5th, 2026

2026年シーズンも終盤戦に入り、ナ・リーグのMVP争いがいよいよ佳境を迎えている。今季はドジャースの大谷翔平に加え、急浮上したカブスのピート・クロウ=アームストロングらが争いを繰り広げている。残り1カ月で他の選手が追い上げるのか、それとも大谷ら上位候補がさらに数字を伸ばすのか。注目のMVP候補を紹介する。

(※データ・成績は9月4日終了時点)

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  • fWAR:9.4(1位)
  • bWAR:8.4(1位)
  • 本塁打:39(2位)
  • 長打率:.570(1位)
  • OPS:.945(1位)
  • 盗塁:33(2位)
  • OAA:+23(1位、MLB2位)

PCAを推す最大の理由は、打撃、走塁、守備のすべてでリーグ最高水準の勝利貢献価値を生み出しているからだ。大谷翔平もfWAR6.8、bWAR6.5と高い数字を残しているが、PCAはfWAR9.4、bWAR8.4でともにナ・リーグ1位。39本塁打、33盗塁に加え、長打率.570、OPS.945でもリーグトップに立つ。さらに中堅守備のOAA+23はMLB2位。大谷が二刀流でフルシーズンを戦えば、本命間違いなしだったはず。だが、登板休止と打撃の浮き沈みがある。歴史的な活躍を続けるPCAがMVP最有力だ。(山田結軌)

大谷翔平(32歳、ドジャース)

  • fWAR:6.8(2位)
  • bWAR:6.5(2位)
  • 本塁打:30(11位)
  • OPS:.906(4位)
  • 防御率:1.79
  • 投球回:85回2/3
  • 奪三振:95

2023年以来の、開幕から「リアル二刀流」復帰となった今季、打者として30本塁打、OPS.906、投手として14先発で防御率1.79、95三振をマーク。投打を合わせたfWAR6.8、bWAR6.5はいずれもナ・リーグ2位につける。例年ならMVPの本命でもおかしくないが、今季はPCAがその数字を大きく上回っている。

「50−50」を達成した昨季と比べれば打撃は物足りない。それでも、マウンドに立ちながら30本塁打を放つ価値は大きい。気がかりなのは左膝と右上腕二頭筋。7月3日を最後に登板がなく、復帰時期も不透明。さらに打撃も本調子ではない。終盤戦のパフォーマンスが、MVP争いの行方を左右しそうだ。(及川彩子)

ジェイコブ・ミジオロスキー(24歳、ブルワーズ)

  • 防御率:1.97(1位) 
  • fWAR(投手):5.6(6位) 
  • bWAR(投手):5.3 
  • 最速:168.2 キロ(先発投手史上最速)
  • 100マイル超:968球(全投球数2362球)
  • 特記:6月12日 フィリーズ戦、95球でマダックス達成

2026 年の MLB で何が起きたかと聞かれたら、「まるでクローザーのように、160キロ超の速球を連発する先発投手が現れた」と答える。それほどまでにミジオロウスキーは衝撃的だった。

昨年のデビューから大きな飛躍と成長を遂げ、ただの「速球投手」ではないことも証明した。6 月には先発投手史上最速の 168.2 キロを計測し、15 三振でマダックスも達成。フレディ・ペラルタが去った先発陣で、24歳ながら堂々とエースの座を担い、チームを地区首位へ導いている。

大谷翔平の二刀流受賞を除けば、専業投手のMVPは2014年のクレイトン・カーショーが最後。12年ぶりの投手MVP誕生へ。投げるたびに常識を塗り替える「ミズ」を推したい。(居城弘直)