24日(日本時間25日)、今永昇太(33)の今春初先発の試合には、かなり多くの日本メディアが集まった。多くのMLBの日本人スターがワールドベースボールクラシック(WBC)のために東京へ向かう中、今永は他のキャンプを取材していた記者を前に自分自身を見つめていた。
2023年、今永が侍ジャパンがアメリカ代表を劇的に破ったワールドベースボールクラシックの決勝戦に先発した。今季、ワールドシリーズ進出を目指すカブスにとって鍵となるシーズンに向けて復活を期す今永は、チームに残り、投球フォームとトレーニングに集中することを選んだ。
今永はエドウィン・スタンベリー通訳を介して、侍ジャパンには素晴らしい選手が揃っていること、チーム全員の健康と、そして同僚の鈴木誠也も擁するチームの優勝を祈る旨をコメントした。
この日、今永は2回無失点、1三振、無四球、3安打の好投を披露。33球を投げ、パドレス打線から19スイングを誘い、4度の空振りを奪った。持ち前の直球とスプリットのコンビネーションに加え、スイーパーとカーブも織り交ぜた。
最も注目すべきは、今永の直球の平均球速が93マイル(約150キロ)をスタットキャスト上で記録したことだ。これは昨季の平均球速90.8(約146キロ)より2.2マイル(約3.5キロ)速い。そして、素晴らしい活躍を見せた2024年の新人年の91.7マイル(約147キロ)よりも速い。今永はコントロールとデセプション(打者に投球を見づらくさせる技術)に頼る傾向が強いが、スピードガンの数字が出ているのは明るい兆候だ。
今永も、自分にとっては球速が全てではないと前置きしながらも、球速が出ていれば有利に立てると、コメントで認めている。そして、スプリングトレーニング初戦は良いスタートを切れたと手応えを感じているようだ。
今永にとって、オフと今春を通した大きな目標は、昨季5月にハムストリングを負傷する以前の下半身の筋力を取り戻すことだった。この挫折が後半戦の苦戦の一因ともなり、シーズン最後の数カ月間では投球フォームが乱れた。
今永はこの日、自身の舞台裏での努力が実を結びつつあることが示されたと感じた。身体のコンディションは最高の状態だったと認め、全体的に良い日になったと、スタンベリー通訳を介して総括した。
今永は昨季、厳しい形でシーズンを終えたが、カブスのクレイグ・カウンセル監督は今永の復活を楽観視している。
「昇太は(オフシーズンを迎えるにあたり)素晴らしい状態にあると思っていた。彼の去り方に本当に満足しているし、彼が非常に良いポジションに就くだろうと確信していたし、その準備もできていた」
新戦力コンフォートがキャンプイン
カブスはまだ外野手マイケル・コンフォートとのマイナー契約を正式発表していないが、コンフォートはこの日、カブスの球団施設でユニフォームを着てトレーニングを行った。
カウンセル監督によれば、コンフォートは今後数日間は練習に励むものの、今週末にはオープン戦に出場できる可能性がある。ピート・クロウ=アームストロング(アメリカ)と鈴木誠也(日本)がワールドベースボールクラシックに出場するため、カブスはコンフォート、ケビン・アルカンタラ、ジャスティン・ディーン、チャス・マコーミック、ディラン・カールソンといった控え外野陣に打席数を回すことになる。
「ある意味、彼らがここにいてくれたら良かったのに。しかし、彼らのおかげで他の人々にチャンスが生まれている」と、カウンセル監督はPCAと鈴木の不在を嘆きながらも、競争を歓迎している。
さらにコンフォートについて「今朝、彼とじっくり話をした。マイケルは自分の現状をとてもうまく説明してくれたと思う。彼は良い状態にある。経験から学ぶことで、良い状態を保てるのだ。ロースター外契約でキャンプに参加するとなると、不確実性はつきものだが、彼はその不確実性をうまく活用できる立場にあると思う」
有望株ロングが回復中
一塁手ジョナソン・ロング(昨季終了時点でのMLBパイプラインの有望株ランキングでは球団6位)は、21日(同22日)の試合で左肘を捻挫した。しかし、この日は軽い練習を増やした。チャイニーズ・タイペイ代表としてワールドベースボールクラシックに出場余地エのロングは、今後数日間は肘の検査を続けるため、代表への参加を27日(同28日)に延期した。
「だいぶ良くなってきている。レントゲン検査でも問題なかった。痛みも薄れてきている。まだ少し残っているが、毎日良くなっているタイプだ。今日もスイングをした」
