立ち上がりが課題の今永は5回4失点 カブスはレッズに連敗

レッズはワイルドカード出場へ希望をつなぐ

September 20th, 2025

レッズ7-4カブス】シンシナティ/グレートアメリカンボールパーク、9月19日(日本時間20日)

カブスの今永昇太がレッズとのシリーズ2戦目に先発。打線の援護を受けたが3本のソロを浴び、5回、83球、4安打、4三振、2四球、4失点で降板した。なお、「3番・ライト」で出場した鈴木誠也は2度の四球で出塁するも無安打に終わり、9月は打率.190と低迷している。

初回、2アウトをテンポよく奪うも、ミゲル・アンドゥハーに直球をレフトスタンドに運ばれ先制の10号ソロを献上。二回は四球でエリー・デラクルーズを歩かせるも牽制から挟殺に仕留め、打者3人で終えた。しかし波に乗れず、三、四回にもソロを浴びた。四回のスペンサー・スティアーの本塁打を見送った今永は腕を抱え、悔しそうな表情で首を傾げた。

「ホームランは自分の課題ですし、なるべく減らしたいと思っている。ここ2試合は打たれないような工夫はしながら投げてはいるんですけど、相手がそれを上回ってくるので、さらに自分が何か変化させる必要があると思います」と今永は振り返った。5回3失点を記録した前回登板でも、初回に2本塁打を浴びており、立ち上がりが課題になっている。

「自分の感覚に合う前に、調子が上がる前に相手に打たれてしまって、その後試合を作ることはできているんですけど、その後に修正できるのであれば、最初からやらないといけないなと思う」

また、ホームラン対策について聞かれた今永は「ストレートが本塁打にされている」と回答。「ストレートの割合を減らすか、しっかりと制球するか、その2つ(の選択肢)があると思うので、どちらがその試合に合っているかを確認する必要がある」と述べた。

カブス打線は四回までに、ダンズビー・スワンソンの23号ソロとマット・ショウの12号2ランを含む4得点で援護したが、今永はリードを守りきれなかった。

五回は四球で先頭のオースティン・ヘイズに出塁を許すと、一塁への牽制が逸れヘイズは二塁へ進み、続く打者の内野ゴロで1死三塁のピンチを招いた。続く打者は三振に打ち取ったが、2死からT.J.フリードルにタイムリーを浴び、4-4の同点とされた。

両チームの明暗を分けたのはブルペン陣だった。レッズは五回途中で先発のニック・ロドロが降板すると、4回1/3を4人で見事な完封リレー。一方で、カブスは今永の降板直後、六回のマウンドに上がったポーター・ホッジが2本塁打を含む3失点を喫した。

ナ・リーグのワイルドカード争いにいるレッズと、既に5年ぶりのポストシーズン進出を決めたカブスでは、モチベーションの違いは否めない。このカードは残り2戦。レッズはこの勢いのまま本拠地でのスイープ(4連勝)を狙う。