ラムズのクロンキー氏、エンゼルス買収で合意 モレノ氏の23年に及ぶオーナー時代に幕

September 1st, 2026

エンゼルスのオーナー交代が決まった。

NFLラムズを所有するスタン・クロンキー氏がエンゼルスの買収で合意。MLBの承認を経て、2027年第1四半期に正式に完了する見通しだ。

2003年に球団を買収したアルテ・モレノ氏は、23年にわたってオーナーを務めてきた。モレノ氏の就任後、エンゼルスは6度の地区優勝を果たすなど、序盤には成功を収めた。しかし、2015年を最後に勝ち越しから遠ざかり、近年は低迷。今季も53勝85敗で、ア・リーグ最下位タイに沈んでいる。

「エンゼルスは素晴らしい市場に根ざした歴史ある球団。これからエンゼルスとともに、素晴らしい未来を築いていくのが楽しみだ」とクローンキー氏はコメントした。

今季のエンゼルスは球団内部でも大きな変化が続いていた。長年球団社長を務めたジョン・カルピーノ氏が退任し、モリー・ジョリー氏が後任に就任。6月にはGMのペリー・ミナシアン氏も解任された。

現在は元カージナルスGMのジョン・モゼリアク氏が暫定GMを務め、ドラフトやトレード期限、フロントオフィスの再編などを指揮している。モゼリアク氏の契約は12月までで、今後、球団に残留するかは決まっていないものの、新GM探しには引き続き携わる予定だ。

モレノ氏が球団売却に動くことは、今春の発言を考えれば予想外だった。モレノ氏はスプリングトレーニング中、「売却には興味がない」と話していた。2022年にも売却を検討したが、最終的には球団を保有し続けることを決めていた。

今回の決断についてモレノ氏は、「モレノ・ファミリーは23年間、エンゼルスを運営できたことを光栄に思っている。KSEの経験と成功を考えれば、次のオーナーとして最適だと信じている」とコメントした。

クロンキー氏が率いるKroenke Sports & Entertainment(KSE)は、ラムズのほか、NBAナゲッツ、NHLアバランチ、MLSラピッズ、NLLマンモス、プレミアリーグのアーセナルなどを傘下に持つ。

ラムズは2022年にスーパーボウルを制覇。ナゲッツは2023年にNBAファイナル、アバランチは2001年と2022年にスタンレー・カップを制している。アーセナルも2025-26シーズンのプレミアリーグを制した。

MLBだけでなく、米国の主要スポーツを幅広く手掛けるオーナーのもとで、エンゼルスは新たな時代を迎えることになる。