【今季2度目の先発投手ランキング】第1回のランキングはこちら(英語サイト)
今シーズンのレギュラーシーズンが始まって2週間が経過し、多くの投手が活躍している。このランキングは、MLB.comのデータチームの順位づけに基づいている。投手のパフォーマンスは過去365日に対して評価され、最近のパフォーマンス(結果、投球内容)を重要視している。先発投手にとって、1試合か2試合の成績(良くても悪くても)が、ランキングに大きな影響を与える可能性がある。
そのため、今回のランキングでは、4人が新たにランクインしており、そのうちの1人は、ほぼトップに近いランクインとなった。データは4月22日時点のもの。日本選手では、ドジャースの山本由伸(26)が7位にラインクインした。
1位 ポール・スキーンズ(パイレーツ)前回3位
4月8日にカージナルス戦でキャリアワーストの5失点を喫した後、スキーンズは2試合で13回を投げ、3失点に抑えた。164⅓回の投球で、1シーズン分の資格(規定投球回数=162イニング)に達し、13勝5敗、防御率2.14、200奪三振。次回登板ではキャリアで唯一、対戦防御率3.38を超えたドジャースとの対戦が予定されており、山本との投げ合いが注目される。
2位 ギャレット・クロシェ(レッドソックス)新規ランクイン
クロシェは直近2試合で前の所属チームであるホワイトソックス相手に先発し、13回1/3を5安打1失点、18三振で無失点の好投。現在、防御率13で、2024年以降の178回で防御率3.13と244奪三振をマークしている。
3位 ローガン・ウェブ(ジャイアンツ)前回5位
ウェブが4月23日のブルワーズ戦まで防御率2.40を維持していたこと自体は驚きではない。3年連続でサイ・ヤング投票で得票を得ている選手としては、なおさらだ。もっと驚くべきことはウェブの奪三振率が32.8%に達していることだ。2023年7月9日以降、2桁奪三振は2回記録している。
4位 タリック・スクーバル(タイガース)前回4位
スクーバルの奪三振率は25%に落ちたものの、依然として高い水準を保っている。5試合で防御率2.83を記録。ストライク率70.1%はMLBで5位、四球が少なく、ハードヒットも少ない。連続でサイ・ヤング賞を受賞する可能性は十分だ。
5位 ハンター・グリーン(レッズ)前回1位
シーズンの開幕から4試合、力強い投球を見せていたグリーンは、4月19日のオリオールズ戦(ボルティアモア)では3回を投げて5失点し、今季許した4本のホームランのうち3本をその試合で打たれた。それでも、グリーンの被打率.164、防御率2.35、35三振、6四球と好成績を残している。
6位 ハンター・ブラウン(アストロズ)新規ランクイン
ブラウンは3試合連続で無失点の投球を見せ、合計19回で8安打3四球に抑え、今シーズンのWHIP(1イニングあたりの許した走者数)は0.74でメジャーリーグトップの成績。2024年4月12日、ロイヤルズ戦で9失点して以降、ブラウンの防御率2.61はスクーバルとフリード(現ヤンキース)に次いで3番目に良い成績だ。
7位 山本由伸(ドジャース)新規ランクイン
日本からの移籍後のルーキーシーズン(2024年)は決して悪くなかったが、初期の適応期間を経た後、右上腕のケガで約2カ月半の間、戦線離脱した。しかし、2025年は完全に自信に満ちあふれた山本が戻ってきた。4月23日の時点で、彼は規定投球回に到達しているナ・リーグで防御率0.93(29投球回)でトップに立っている(※ちなみにメッツの千賀滉大は22回2/3で防御率0.79)。その理由の一つは、三振とゴロアウトの多さだ。25日に予定されているパイレーツ・スキーンズとの投げ合いに向けて、山本は直近の3試合で19イニング連続無失点だ。
8位 ニック・ピベッタ(パドレス)新規ランクイン
昨オフにフリーエージェントだったピベッタは、春季キャンプがすでに始まった2月中旬にパドレスと契約するまで、所属チームが決まらなかった。開幕直後に先発投手のやりくりに苦しんでいるチームは、ピベッタ獲得のチャンスを逃したことを悔やんでいるかもしれない。サンディエゴでの最初の5試合のうち3試合で7回無失点、3安打以下に抑え、防御率1.20の好成績だ。2025年シーズン前のキャリア通算防御率は4.76だった。西海岸への移籍が良い転機となったかもしれない。
9位 ローガン・ギルバート(マリナーズ)前回2位
今シーズン初のホーム以外の試合、4月19日のブルージェイズ戦で4回2/3を投げて7安打2失点で少し順位を落とした。それでも、ギルバートは今シーズン防御率2.63、38%の奪三振率でMLBトップの成績を記録している。その代償として球数を多く費やしている。1打席あたりの投球数は3.8球から4.4球に増加しており、過去4試合では平均して約5イニングの投球にとどまっている。
10位 コール・ラガンズ(ロイヤルズ)前回8位
4月18日のタイガース戦で苦しんだが、それまでの3試合ではすべて2桁奪三振を記録し、許した失点は合計でわずか3点。24日のロッキーズ戦は、ラガンズにとって立て直しのチャンスとなる。ラガンズは現在、奪三振率(36.8%)でメジャーリーグ3位にランクインしている。
