残り1カ月、要注目の歴史的記録9選

August 30th, 2025

2025年のMLBシーズンも残り約1カ月となったが、見所はポストシーズン争い以外にもまだ残されている。

首位打者、防御率、奪三振といった伝統的なタイトル争いに加え、球界を代表するスター選手たちが挑む歴史的偉業が注目を集めている。

ここでは、シーズン終盤に達成が見込まれる9つの歴史的記録を紹介する。

*以下の数字はいずれも8月28日(日本時間29日)終了時点のもの。*

大谷翔平:400塁打・150得点

昨季50本塁打50盗塁という歴史的快挙を成し遂げ、2001年以来となるシーズン400塁打を記録した大谷。今年も達成すれば、2000年と2001年のトッド・ヘルトン以来の2年連続での到達となる。

28日終了時のペースであれば373塁打だが、ひとたび爆発すれば400は射程圏内。さらに注目すべきは、ジェフ・バグウェル(2000年)以来となるシーズン150得点の可能性だ。このままいけば149得点ペースで、こちらも達成目前。なお、400塁打かつ150得点を同一シーズンで最後に達成したのは1937年まで遡る。

カル・ローリー:60本塁打

週に2回くらいのペースで記録を作ってるのでは?と思わせるほどのシーズンを過ごす「ビッグ・ダンパー」すでに捕手として史上初の50本塁打を達成し、スイッチヒッターの最多記録(ミッキー・マントルの54本)も目前に迫っている。

28日終了時のペースはちょうど60本で、達成すればア・リーグ歴代3位タイ(ベーブ・ルースと並ぶ)となり、史上7人目のシーズン60本塁打到達者となる。

その長打力と俊足を活かし、かねてから「三塁打製造機」として知られているキャロル。昨季はMLB全体の三塁打王、2023年にはナ・リーグの三塁打王に輝いた。

今年もその勢いは続き、カーティス・グランダーソン(23本)、ジミー・ロリンズ(20本)が記録した2007年以来となる20本到達の可能性がある。28日終了時でのペースは19本。今季は1試合2三塁打をすでに4度も達成しており、一度でもそれが達成できれば、記録達成がぐっと近づく。

マット・オルソン:4年連続162試合出場

28日終了時点で、754試合に連続出場している「鉄人」。このまま2025年シーズンも完走すれば、4年連続で162試合出場を果たすことになる。これは2003~2007年のファン・ピエール以来の快挙だ。

ミゲル・テハダが2001~2006年に達成した6年連続が史上最多で、今季も達成となればまた一つこれに近づく。なお、1961年に162試合制となって以来、4年以上連続で全試合に出場したのは、過去に6人のみだ。

アーロン・ジャッジ:3度目のOPS+200

アーロン・ジャッジはすでにOPS1.000以上を4度記録しており、今季も5度目の達成が視野に入っている。さらに注目すべきはOPS+(リーグ平均を100とし、球場要因などを補正して算出される指標)で、28日終了時でのOPS+は202、つまりリーグ平均を102%も上回る打撃力を示していることになる。ジャッジがOPS+200以上を3度記録すれば、1961年以降のエクスパンション時代で2人目、バリー・ボンズ(1992~2004年に6度達成)以来となる。

ポール・スキーンズ:防御率1点台

デビューからの50試合での防御率2.02は、1921年以降の「ライブボール時代」で史上2番目となる好成績。28日終了時の防御率2.07はMLBトップで、2022年のジャスティン・バーランダー以来となる規定投球回到達でのシーズン防御率1点台が視野に入る。新人だった昨季は規定未到達ながらも23先発で防御率1.96を記録しており、今季も達成すればクレイトン・カーショウ(2013年・2014年)以来の2年連続1点台となる。

昨年、勝利数・防御率・奪三振でリーグトップを独占し、全会一致でア・リーグのサイ・ヤング賞を受賞したスクーバル。今年も投手三冠の可能性を残しているが、昨年と違うのはライバル左腕がいることだ。

三部門で首位争いをしており、シーズン終盤は両者による熾烈なレースとなる見込み。28日終了時でスクーバル(11勝4敗、212奪三振)は防御率2.28でクローシェ(2.40)を上回っている一方で、クローシェが勝利数(14)と奪三振(214)でリードしている。最後までどちらが達成してもおかしくないハイレベルなレースとなっている。

3人以上が50本塁打を達成

同一シーズンに3人以上が50本塁打に到達したのは2001年が最後。しかし2025年は3人どころか、史上初となる5人による達成の可能性がある。28日終了時ですでにローリーが50本に到達しており、カイル・シュワーバー(49)、大谷(45)、エウヘニオ・スアレス(42)、ジャッジ(41)が射程圏内に捉えている。

5人以上が30本塁打-30盗塁を達成

同一シーズンに5人以上が30本塁打・30盗塁を達成したことは一度もない。しかし今季は28日終了時で20本塁打・20盗塁を超えている選手が11人。その中で既に30本に到達しているのはフアン・ソトで、30盗塁に到達しているのはホセ・ラミレスピート・クロウ=アームストロングの2人だ。特にクロウ=アームストロングは28本塁打・31盗塁と目前に迫っており、ラミレスも26本塁打・36盗塁で続く。さらにコービン・キャロル、ランディ・アロサレーナ、ジャズ・チザムJr.、フランシスコ・リンドーア、ザック・ネト、フリオ・ロドリゲス、トレバー・ストーリー、カイル・タッカーらも、残り1カ月で達成できる位置にいる。