10日(日本時間11日)は、シカゴのスポーツファンにとって最高の一夜となった。ファンがNFLのプレーオフでベアーズが宿敵グリーンベイ・パッカーズ相手に劇的な後半の逆転勝利を見届ける中、カブスが三塁手のアレックス・ブレグマンと5年総額1億7500万ドル(約274億4000万円)の契約で合意したという一報が入った。複数の関係者がMLB.comに明かした。
オールスター選出3度、ワールドシリーズ優勝2度を誇るブレグマンは、ナ・リーグ中地区の頂点、そして2016年のタイトルから10年を経て再びワールドシリーズへの返り咲きを熱望するチームに加わる。
今回の契約に関する5つの要点は次の通りだ。
ブレグマンがオプトアウト条項を得たのは賢明だった
昨オフにレッドソックスと契約した際、1年目終了後のオプトアウト条項にこだわったブレグマン陣営の判断は、賢明だったことが分かった。思い出してほしい。ブレグマンは2024年に不振に陥り、26本塁打を放ったものの、出塁率.315はキャリアワーストだった。2019年にはア・リーグMVP投票で2位に入ったが、もはやその面影はなかった。
2025年は序盤こそ負傷に苦しんだが、昨季は2019年以来最高となる打率.273、長打率.462をマークし、かつての輝きを取り戻した。その結果、ブレグマンは大型契約を勝ち取り、長期的な安住の地を見つけた。
選手たちは自分自身に懸けることを恐れてはならない。ブレグマンにとって、それは大きな成果となって表れた。
ついにブルワーズ懐疑派が正しかったと証明される時が来たのか?
過去5年、ブルワーズの敗退を予想した多くの専門家や観察者(私もその1人)は、滑稽な姿をさらすことになった。ナ・リーグ中地区3連覇を果たし、過去4年で3度優勝している。しかし今回の契約を受け、2026年の地区優勝候補としてカブス以外を挙げる論拠は見当たらない。
ブレグマンを三塁に据えて打線の中軸に置き、エドワード・カブレラを先発ローテーションに加え、さらに救援陣も多数補強したカブスの補強は、ブルワーズのオフシーズンの静けさを際立たせている。ブルワーズは何も補強せず、アイザック・コリンズを放出し、いまだにフレディ・ペラルタのトレードの噂が絶えない。ここ数年、特に25年はあらゆる魔法を使って頂点に立ち続けた。しかし、いつまでも幸運に恵まれ続けることはできないはずだ。
カージナルスにとってブレンダン・ドノバンのトレードへの道は明確になった
カージナルスファンの間では、ドノバンとノーラン・アレナドがまだチームに残っていることに多少の困惑がある。ソニー・グレイとウィルソン・コントレラスは年明け前にボストンへトレードされたが、再建のプロジェクトは停滞しているのだろうか?
球団社長のハイム・ブルームはまさにこの時(ブレグマンの契約)を待っていた。ダイヤモンドバックスがケテル・マルテをトレードせず、ボー・ビシェットが(おそらく)次に契約すると見られる今、内野の攻撃力(と守備力)を求める球団にとって、ドノバンは最善の次なる選択肢となる。マリナーズが最も理にかなっているが、ブルームは今や多くの選択肢から最大の見返りを引き出せるはずだ。
もう1つの利点がある。次に魅力的な三塁手兼内野手はアレナドかもしれない。アレナドの見返りは多くないと予想されるが、ノーラン・ゴーマンがセントルイスで成功するための最後のチャンスを得るために場所を空けることができる。カブスはライバルに恩恵をもたらしたかもしれない。カージナルスのオフシーズンは、これから本格的に再開できる。
レッドソックスは何かをしなければならない!しかし何を?
レッドソックスが昨年6月にラファエル・デバースをトレードした際、私も含め多くの人々がこの動きを称賛した。将来の年俸総額を整理し、若手選手を補完するために、より賢明かつ積極的に資金を使うための手段だと考えたからだ。レッドソックスファンは今、その資金が一体いつ使われるのか疑問に思っているはずだ。
レッドソックスにとって理にかなう市場に残った選手は多くない。左打ちの外野手はこれ以上必要ないが、残っている有力選手2人(カイル・タッカーとコディ・ベリンジャー)はまさにそれに当たるため、これは問題だ。マルテはもはやトレードの選択肢ではない。したがって、もしレッドソックスがビシェットを獲得できなければ、FA市場で手ぶらになる可能性がある。
ヤンキースを除く同地区の他球団がこのオフ、積極的に補強していることは、レッドソックスにとってトラブルになりかねない。カージナルスとのトレード以外にも選手を加える方法はあるはずだ。
カブスファンがついに待ち望んだものを手に入れた
前述の通り、カブスがワールドシリーズを制覇してから10年が経過した。しかしファンから見れば、それ以降のカブスは少し期待外れだった。かつては王朝を築くかと思わせた多くの若手がいたにもかかわらず、再びワールドシリーズに戻ることはなく、その後数年かけてチームを解体した。
その後、持ち直したが、過去3シーズンはずっとブルワーズに次ぐ地区2位に終わっている。ミルウォーキーから監督を引き抜いてからの過去2年も含めてだ。それでいてカブスは、2016年以降、資金力を完全に行使してこなかった。3年前にダンズビー・スワンソンと大型契約を結んだ以外は、FA市場での争奪戦から距離を置いてきた。
ブレグマンとの契約は、カブスがついに、ファン(そして多くの人々)が以前からそうあるべきだと感じていた「ナ・リーグ中地区で真の強豪」として振る舞い始めたことを示しているようだ。カブスには、特にカージナルスが再建中である今、ナ・リーグ中地区の巨大勢力になる力がある。今、その姿が現れつつある。
