ドジャースの中継ぎ左腕タナー・スコットがナ・リーグ地区シリーズ(NLDS)第3戦を個人的な理由により、チームを離れていたことを、デーブ・ロバーツ監督が試合後に明らかにした。
「タナーは今日、球場にいなかった。ちょと個人的な事情があってね。そのうち明らかになるが、完全に出場不可だった」
スコットがNLDSの残り試合の出場に関しては、指揮官は明言しなかった。ドジャースはシリーズを2勝1敗でリードしている。
スコットの不在は、試合終盤の采配に影響を及ぼした。
ロバーツ監督は、七回を無失点で抑えたクレイトン・カーショウに八回も託したが、左腕は制球に苦しみ5失点(自責点4)を喫した。試合の流れが相手に傾き始めたこの場面は、本来であればスコットを起用しやすい展開だった。
スコットは今ポストシーズンではまだ登板がない。今オフにドジャースと4年総額7200万ドル(約101億円)の契約を結んだものの、チームの実質的な抑えとして信頼を得るには至らず、防御率4.74、メジャー最多の10回のセーブ失敗を記録するなど、不安定な登板が多い。
ドジャースは第3戦で4人のリリーフ投手を起用。佐々木朗希、アレックス・ベシア、エメット・シーアンも登板機会はなかったが、この3人は今ポストシーズンで最も信頼されており、ホームの第4戦に備えて温存された。
