ドジャースは3人のプロスペクトとの交換で、ア・リーグのサイ・ヤング賞を2度受賞しているタリク・スクーバルをタイガースから獲得する。関係者がMLB.comのマーク・フェインサンド記者に明かした。
タイガースには、外野手ザイア・ホープ(ドジャースのプロスペクトランキング5位、MLB全体25位)、右腕リバー・ライアン(同7位、全体68位)、右腕ブレイディ・スミス(同17位)が移る。
両球団はこのトレードを正式発表していない。
スクーバルは、現役のサイ・ヤング賞受賞者としてシーズン中にトレードされた史上6人目の投手となった。過去の事例は以下の通り:
2023年:ジャスティン・バーランダー(メッツからアストロズへ)
2009年:クリフ・リー(インディアンスからフィリーズへ)
2008年:CC・サバシア(インディアンスからブルワーズへ)
1995年:デビッド・コーン(ブルージェイズからヤンキースへ)※受賞直後のオフにロイヤルズからブルージェイズへ移籍
1989年:フランク・バイオラ(ツインズからメッツへ)
スクーバルは、ア・リーグでは1999年と2000年のペドロ・マルティネス以来となる2年連続のサイ・ヤング賞を受賞。オフのストーブリーグでは、常にトレードのうわさが付きまとっていた。2月には年俸調停史上最高となる3200万ドルの裁定を勝ち取ったが、タイガースは先発ローテーションを補強しながら、FA前最後のシーズンを迎える左腕を残留させていた。
トレードの詳細
ドジャース獲得:左腕タリク・スクーバル
タイガース獲得:外野手ザイア・ホープ(ドジャースのプロスペクト・ランキング5位、MLB全体25位)、右腕リバー・ライアン(同7位、全体68位)、右腕ブレイディ・スミス(同17位)
タイガースが5月まで苦戦したことで、トレード期限に向けてスクーバルが市場に出るとの見方が強まった。チーム低迷の一因となったのが、左肘の関節内遊離体によりスクーバルが離脱したことだった。通常の関節鏡手術であれば復帰まで6〜8週間を要するところ、極細の器具を用い、周辺の筋肉や組織への負担を最小限に抑える比較的新しい「ナノスコープ」による処置を受けたことで、離脱期間は6週間未満に短縮された。
スクーバルは6月中旬に復帰。当初の数先発では好不調の波があったものの、最終的には本来の投球を取り戻した。7月18日のエンゼルス戦では7回無失点、9奪三振。24日のロイヤルズ戦では7回1/3を投げ、今季最多の12三振を奪った。最近の登板でも速球は安定して90マイル後半(150キロ後半)を記録し、チェンジアップも相変わらず抜群の威力を見せている。
よほど予想外の展開がない限り、スクーバルは今季終了後にFAとなり、投手では市場最大の目玉となる。その避けられない状況が、最終的にタイガースをトレードへと動かした。
