「正直きつい」スクーバルが手術でIL入り、数カ月離脱の見込み

May 4th, 2026

ア・リーグのサイ・ヤング賞を2年連続で受賞しているタリク・スクーバルが、肘の遊離体を除去する関節鏡手術を受けると発表した。復帰時期については明言されていないが、一般的には回復には2〜3カ月を要する。

「実際に手術を受けるまでは、(復帰時期は)誰にも分からない。医師と話し、手術を受け、リハビリの計画を立てる必要がある。復帰を急ぐ前にやるべきことが多い。外科手術はどれも簡単なものではないが、その中では比較的シンプルだと思う」とA.J.ヒンチ監督は説明した。

スクーバルは、4月29日(日本時間30日)のブレーブス戦の七回に違和感を覚えた。一度はプレーを中断したものの続投し、3者連続三振でイニングを締め括った。その後、5月3日(日本4日)には通常通りの調整を行い登板に向けて準備が進んでいると語っていたが、その日の午後のトレーニングで再び症状が出た。

代わりに、4日のマウンドにはタイラー・ホルトンが上がり、2試合連続でブルペンデーとなる見込みだ。また、3Aからタイ・マッデンが昇格し、ロングリリーフを務めると見られている。

「良い方向に進んでいると思っていた。昨日(3日)のキャッチボールがあまり良くなくて、それで検査を受けた」とスクーバルは語る。

スクーバルは今季を通して断続的にこの問題を抱えていたという。遊離体は肘の中で動いていても基本的には問題がないが、悪い位置に入り込むと症状が出る。そうしたことが複数回起きていた。

「以前から抱えていたものだ。ただ、良い方向に進んでいたので、そこまで心配していなかった。スプリングトレーニング中によくある張りのようなもので、投球量が増えれば消えていくだろうと思っていた」

「トレーニングルームや登板間にやっていたことも、正しい方向に進んでいると感じていた。試合の時は、たまたま他の人にも見られる環境だったというだけだ。マウンド上ではカメラから隠れるのは難しいし、対処する時間がなかった。ダグアウトならカメラがないところで対処できることもある。ただ、今季ずっと抱えていた問題だから、正直いうと原因がはっきりして良かった」と説明した

状況は良いとは言えないが、最悪のケースではない。靭帯に異常はなく、手術による影響も小さい見込みだ。今回の処置はあくまで遊離体の除去であり、今季中の復帰が期待されている。

「説明を受けた限りでは、単純にそれを取り除くだけだと思っている。リハビリ期間はスプリングトレーニングのように投球量を戻していくことになると思う。処置自体は比較的シンプルだと聞いている」と左腕は語った。

ただ、冷静に状況を見つめつつも、率直な思いも語った。「正直きつい。自分は5日ごとにマウンドに上がってチームの勝利に貢献することを誇りに思っている。それができなくなるのはつらい。復帰までの期間は分からないし、今の段階で決めつけるべきではないと思うけど、とにかく悔しい。野球がしたいし、この競技に多くを捧げてきた」

「ただ前向きに考えるなら、戻ったときには今と同じ自分でいられると思っている。その点はあまり心配していない。これまでにも腕のケガを2度経験して、その度にしっかり戻ってきた。だから自分の努力とトレーニングスタッフ、球団のサポートを信じるだけだ」と力強く語った。

スクーバルはシアトル大学在学中にトミー・ジョン手術を受け、2017年シーズンを全休。その影響で2018年のMLBドラフトでは9巡目まで指名が遅れた。また2022年8月には左前腕の屈筋腱の修復手術を受け、11カ月の離脱を余儀なくされた。

2023年7月の復帰以降、スクーバルは圧倒的な投球と安定した稼働を両立し、84先発511回で41勝15敗、防御率2.41、FIP2.37を記録。2023年以降で唯一の不安材料は、昨年9月のマイアミ戦で左脇腹の張りにより四回途中で降板した場面だけだった。