ドジャースは2日午後(日本時間3日)、本拠地でレッドソックスに4―8で敗れ、3連戦を全敗した。グラウンド上の戦いは精彩を欠いたが、ドジャースタジアムの一塁側ベンチは高揚感に包まれていた。
タリク・スクーバル(29)がチームに合流した。
ア・リーグのサイ・ヤング賞を2度受賞したスクーバルを獲得する大型トレードは、1日夜(同2日)に成立し、翌2日朝(同3日)に正式発表された。大型補強の話題は、本拠地で期待外れに終わった週末の3連戦を大きく上回った。
スクーバルが初めてドジャーブルーのユニホーム姿を披露し、新たなチームメートやコーチ陣とあいさつを交わす光景だけでも、大きな注目を集めた。
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スクーバルがドジャースの一員として初登板する4日夜(同5日)のカブス戦への期待は、さらに高まっている。舞台はリグリーフィールドだ。ただ、2連覇中のドジャースが3連覇を目指す中、エース左腕は自身の加入がチームに与える影響を控えめに語った。
「自分が大きな戦力だとは言わない」とスクーバルはカブス戦前にトレード後初めて報道陣に対応した。
「このチームは私がいなくても、かなり強かった。だから加入したら、ある意味ではカメレオンのように周囲に合わせ、チームに溶け込みたい。チームには勝つための方法がある。勝利に何が必要かを知っている。私は知らない。だからチームメートを頼り、導いてもらいたい」
2月の年俸調停で史上最高額となる3200万ドル(約50億5000万円)を勝ち取り、トレード期限を前に市場最大の注目選手となった投手とは思えないほど謙虚な言葉だった。
スクーバルの卓越した能力だけでも、ドジャースが積極的に獲得を目指す十分な理由となった。今季終了後まで最長3カ月の在籍となる可能性があるスクーバルを獲得するため、球団はMLBパイプラインのトップ100有望株2人を含む交換要員をタイガースへ放出した。
ドジャースは、スクーバルがチームの雰囲気にも好影響を与えると確信していた。良好なチーム文化は、2連覇を支えた重要な要素でもある。
「すべての目的はワールドシリーズ制覇だ」とデーブ・ロバーツ監督(54)は語った。
「すべての取り組みを、その目標に向けている。どのクラブハウスでも同じことが言えるとは思わない。若手でもベテランでも、目標はワールドシリーズ制覇であり、チームにプラスをもたらす必要がある。陰湿な対立や余計な騒動はない。チームは勝利だけを目指している」
スクーバルは以前からトレードの噂が絶えなかったが、タイガースは今季開幕時点で残留を決めた。スクーバルが左肘の遊離体を除去する手術で6週間離脱した間、タイガースは成績を落とした。復帰後は持ち直したものの、トレードの可能性は高いままだった。
スクーバルは7月29日(同30日)、タイガースで最後となる登板に臨んだ。延長12回を戦い9―10で敗れた試合で6回2/3を3失点。試合後には、デトロイトを離れる時期が迫っていると感じていた。
「試合に負けて、デトロイトでの時間はこれで終わりなのだと感じた」とスクーバルは語った。
「驚きはなかった。ただ、知らせを受け止めるつらさは変わらなかった。あそこには大切な人がたくさんいる。仕事への姿勢や取り組み方を心から尊敬している。グラウンドの内外で、親友と呼べる選手も多い。全員の成功を願っている。対戦する時以外は応援する」
スクーバルは1日夜(同2日)にトレードを知らされて以来、デトロイトで得た経験への感謝を繰り返してきた。同時にドジャースの一員として迎える新たな環境にも期待を膨らませている。
「対戦相手として見ていた時も、テレビでプレーを見る時も、正しい方法で野球に取り組むチームだと感じ、大きな敬意を抱いていた」とスクーバルは語った。
「この球団はワールドシリーズ制覇だけを目指している。私が野球をする目的も同じで考えは完全に一致している。マウンドで勝負し、この球団とロサンゼルスの街のために、自分の力をすべて出し切る準備はできている」
