スクーバルが復帰後初登板、球速戻るも課題残す

June 14th, 2026

タイガース1-3ガーディアンズ】クリーブランド/プログレッシブフィールド、6月13日(日本時間14日)

プログレッシブフィールドのあちこちから、聞き慣れたヤジが飛んできた。

「スクーーーーバル!スクーーーーバル!」

短く連呼するファンもいれば、長く引き伸ばすファンもいた。どちらにせよ、ガーディアンズがタリク・スクーバルに対してチャンスを作るたびに、このヤジが飛び交っていた。

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タイガースのエース左腕は、負傷者リストから復帰後、最初の登板を因縁深いガーディアンズ戦で迎えた。昨年はホームで完封勝利をあげ、直近2年間はポストシーズンでも対戦している。

しかし、この日はその時のような投球とは行かなかった。4回2/3を投げて5安打3失点(2自責点)でチームも敗れた。しかし、肘の遊離体の除去手術からわずか38日で復帰できたことを考えれば、それ自体が”勝利”とも言える。

だが、本人はあくまで高い基準を見据えている。

「いい日ではあった。ただ、復帰の過程にいるという見方はしたくない。純粋に、もっと良い投球をしないといけない。ここにいられるだけで満足するのは、自分にとっては負け犬のメンタリティのようなものだ。マウンドに上がって投げ、競い、チームに勝つチャンスを与えなければならない。でも今日はそれができなかった」とスクーバルは答えた。

しかし、球団にとって事態はそう単純ではない。確かに、スクーバルは復帰し、何度か投球を重ねれば本調子に戻るだろう。しかし、その時タイガースはどこにいるのか。

これで、タイガースはガーディアンズに対して今季6戦6敗。そのうち5戦は2点差以内での敗戦となっており、この日はそんなシーズンを象徴するような一戦となった。8月3日(日本時間4日)のトレード期限までに、ポストシーズン争いになんとか踏みとどまりたいが、29勝42敗と大きく負け越しており、雲行きは怪しい。

決勝打となったのは三回。右肋骨の打撲で退いたチェイス・デローターに代わって出場したダニエル・シュニーマンがカウント0-2から2ランを放った。一方、打線は得点圏で13打数1安打に終わり、11残塁を記録した。

「もう何度もこういう試合をやっているように感じる。今は(攻守)どちらでもだ」とA.J.・ヒンチ監督は語った。

仮にスクーバルが最高の状態だとしても、一人でチームを背負うことはできない。チームメートもそれを分かっている。エースの復帰がもたらすのは、投球だけではなく、精神的なものも大きい。

「彼は自分たちの中心だ。誰の後ろで守るのも好きだけど、彼がマウンドに上がる日は、クラブハウスの雰囲気が少し違う」とスペンサー・トーケルソンは試合前に語った。

「球の質という意味では、かなり勢いがあったね」とヒンチ監督が語ったように、球速自体は100マイル近くを計測していた。しかし、いつものような支配力を見せることはできなかった。

「ハイレベルな速球だった。ただ、普段のようには球を投げ分けられていなかった。離脱期間があって、そこから急いでリハビリしたからだろう。私たちが見慣れているレベルで投球できていなかった。それでも、彼がマウンドにいるのを見るのは本当に良かった」と指揮官は続けた。

1失点目を喫した二回。確かに、トラビス・バザーナの三盗に対して、ディロン・ディングラーが悪送球をしたことはスクーバルにとって防げることではなかった。しかし、その前に、スチュアート・フェアチャイルドへの死球でバザナを二塁へ進めてしまっていた。

同じように、三回にホセ・ラミレスがカウント2-2からのチェンジアップをすくい上げて二塁打にした打席も仕方がない場面だった。悔やむべきは、その次の打席でシュニーマンに浴びた2ランだ。

「あれは悪かった。本当に悪かった。カウント0-2で、外角高めを狙って、外した。十分に内側でもなければ、十分に高くもなかった。外すなら、もっと内側か、もっと高くなければいけない。外角高めを狙うなら、外し方はグラブ側か、ゾーンの上、真ん中高めじゃないといけない。相手はいいスイングをしたが、こちらの投球がかなり悪かった」とスクーバルは語った。

スクーバルは五回、先頭からラミレスとシュニーマンを打ち取ったところで80球に達し、カイル・フィネガンと交代した。スクーバルは頭を下げたままダグアウトへ歩き、ベンチにグラブを置いて座った。その後、投手コーチのクリス・フェッターが隣に来て言葉を交わした。

「相手を称えるべきところは称える。でも同時に、チームに勝つチャンスを与えるためには、自分がもっと良くならなければいけない。今日はそれができなかった」とスクーバルは語った。