【2年連続】タイガースのスクーバルがサイ・ヤング賞を受賞

November 13th, 2025

12日(日本時間13日)、タイガースのタリック・スクーバルが2年連続でア・リーグのサイ・ヤング賞に選ばれた。ア・リーグの投手がサイ・ヤング賞を連続で受賞するのは四半世紀ぶり。ギャレット・クローシェ(レッドソックス)、ハンター・ブラウン(アストロズ)を抑え、2年連続の栄冠に輝いた。

サイ・ヤング賞の連続受賞は、ア・リーグでは1999年と2000年のペドロ・マルティネス以来。タイガースではデニー・マクレーンに続き、2人目の複数回のサイ・ヤング賞受賞者となった。スクーバルと同様、マクレーンも1968年と69年に連続受賞している。また、サイ・ヤング賞創設前では、殿堂入り投手のハル・ニューハウザーが1944年と45年にア・リーグMVPを連続受賞している。

スクーバルは今年は満票ではなかったものの、1位票を全30票中26票集めた(残り4票はクローシェが獲得)。

投手三冠を獲得して満票受賞を果たした昨季とは異なり、今季は投手三冠を逃したが、むしろ成績は向上した。勝利貢献の総合指標、bWARの6.5は昨季(6.4)を上回り、ファイナリストのクローシェ(6.3)とブラウン(6.1)も上回った。防御率2.21とFIP(守備の影響を除いた投手指標)2.45は、ともに2位のブラウン(2.43、2.89)を大きく上回った。K/BB(三振と四球の割合)は7.3で、クローシェ(5.54)を2ポイント近く上回っていた。そしてERA+187(100が平均)は、2022年のジャスティン・バーランダー以来、ア・リーグでは最高の数字だった。

スクーバルは今季、目の覚めるような快投を何度も披露。完封を達成したア・リーグにおける5投手の1人だった左腕は、5月25日にガーディアンズ相手に2安打、13三振、無四球で完封を成し遂げた。この日、最後の投球となった94球目は102.6マイル(165キロ)でキャリアハイを更新した。

「今、この椅子に座って、球界最高のピッチャーにボールを渡すというのは、最も簡単で、そして最もエキサイティングなことの一つだ。スクーバルは明らかに、チームに激しさとハイレベルなピッチングをもたらし、結果をもたらすと、クラブハウスで深く信頼されている人物だ。私たちは一緒に勝ち、一緒に負けるが、彼は私たちを導いてくれる」と、A.J.ヒンチ監督はマリナーズとの地区シリーズ第5戦を前に、スクーバルへの信頼を語っていた。

スクーバルはレギュラーシーズンの31先発で7イニング以上無失点を9度記録。5月25日から6月12日までの4度の先発では、30回2/3で1失点に抑え、6月下旬から7月にかけても19イニングを無失点に抑えた。

純粋な球の質でも、スクーバルはトップに君臨した。決め球チェンジアップのランバリューは+25(25点の失点を防いだ、という意味)でMLBの全球種中最高。空振り率は46.8%に上り、被打率.154を記録した。フォーシームのランバリューもリーグ10位の+10で、全体のランバリューはMLBトップの+51をマーク。これは山本由伸やナ・リーグサイ・ヤング賞投手のポール・スキーンズの+42を上回り、圧倒的な数字だった。

「スクーバルはシーズンを通して全力を尽くした。彼はそういう投手だ。彼は素晴らしい。今シーズン、そして彼が成し遂げたことは、きっと一生忘れないだろう。去年のことは忘れないが、今年は彼を捕手として直接体験できた。本当に素晴らしかった」と、地区シリーズ第5戦に敗北後、相棒を務めた捕手ディロン・ディングラーは語っている。