オリオールズが今オフの最優先に掲げるのは、先発と救援の両面で投手陣を補強することだ。ただし同時に、実績のある打者、特に右打者の獲得も狙っている。
そして18日、ボルティモアは右打者を手に入れた。有望な若手投手を差し出すという衝撃的な実現だった。
オリオールズはエンゼルスから外野手テイラー・ウォードを1対1のトレードで獲得。見返りとして右腕のグレイソン・ロドリゲスを放出した。ロドリゲスはかつてのトップ有望株で健康であれば大きな可能性を示してきただけに、この動きは意外性があった。
ただし、問題はそこにある。26歳のロドリゲスは十分な期間、健康を保っていない。2018年ドラフト1巡目指名の右腕は、右肘と広背筋の負傷で2025年はシーズンを通して欠場。メジャーの公式戦登板は2024年7月31日が最後だ。2024年のシーズンも右広背筋や小円筋の違和感で途中離脱している。
31歳のウォードはオリオールズの外野陣にとって堅実な補強になる。MLB9年のベテランでキャリアはすべてエンゼルス在籍。通算打率.247をマークしている・
2026年オフにFAとなる前の最後の年俸調停シーズンに入る。
2025年は打率.228、OPS .792、自己最多の二塁打31、36本塁打、103打点を記録し、キャリア最多の157試合に出場した。
守備は主に左翼(433試合)だが、右翼(195)、中堅(19)、三塁(46)の経験もある。
ウォードの加入により、オリオールズは中堅でコルトン・カウザーを先発起用する可能性が高まった。カウザーは今季の最終2カ月間、7月31日にセドリック・マリンズがメッツへトレードされて以降、多くの試合で中堅を守った。両翼はテイラー・ウォード、タイラー・オニール、ディラン・ビーバーズ(ボルティモアのプロスペクト2位/MLBパイプライン総合83位)、ヘストン・カースタッドが争う。
カウザーと11月6日に年俸200万ドル(約3億1100万円)の1年契約を結んだレオディ・タベラスが、現時点で中堅の最有力候補だ。
