ネイラー兄弟&いとこのクラーク 家族とカナダへの思いを胸に準々決勝へ

March 13th, 2026

ワールドベースボールクラシック(WBC)の舞台に、家族の絆で結ばれた3人が立っている。兄のジョシュ・ネイラーとその弟ボー・ネイラー、そして従兄弟デンゼル・クラーク。幼い頃から一緒に白球を追いかけた3人が、カナダ代表として同じユニフォームを身にまとい、フィールドに立つ。

クラークにとって野球の原点は、少年時代にさかのぼる。
ネイラー兄弟は、元アマチュア野球コーチの父クリスさんの影響で、幼い頃から野球に親しんできた。母親同士が姉妹という縁もあり、クラークも幼い頃からジョシュ、ボー、そして今回の代表には選ばれていないが三男のマイルズ(20)を含むネイラー三兄弟と兄弟のような関係だった。その環境が、クラークにとっても野球に触れる大きなきっかけとなった。

「最初は別のスポーツもやっていたけど、野球を勧めてくれたのがボーとジョシュだった」

クラークはそう振り返る。新しいスポーツを探していたとき、「野球をやってみたら?」とネイラー兄弟に誘われた。その一言が、クラークの野球人生の始まりとなった。

そして今、その2人とともに国際大会の舞台に立っている。

「ボーとは子どもの頃から一緒にプレーしてきた。ジョシュと同じチームでプレーするのは今回が初めて。とても特別な瞬間になると思う。本当に楽しみだよ」

そうクラークが笑顔で語れば、ボーも喜びを隠さない。

「カナダ代表としてプレーできるだけでも誇らしいのに、兄や従兄弟と同じフィールドに立てるなんて最高の瞬間だよ」

ボーにとって、兄ジョシュはずっと憧れの存在だった。子どもの頃、2人が初めて同じチームでプレーした日のことを、今でもはっきり覚えている。

「僕が12歳のとき、父がコーチをしていたチームで人数が足りなくて、1試合だけ兄と同じチームでプレーできたんだ。そのとき年上の選手からヒットを打てて、本当にうれしかった」

時は流れ、2人はプロの世界へ。さらにガーディアンズでは同じチームでプレーする機会も訪れた。

「マイナーからメジャーへ上がるのは大変だけど、兄がそばにいてくれたおかげで心強かった」

兄から学んだのは、シンプルなことだったという。

「試合を楽しむこと。そして自分らしくプレーすること」

一方のクラークも、メジャーの舞台で成長を続けている。昨季5月に昇格すると、広い守備範囲と身体能力の高さを生かした外野守備で観客を沸かせた。

「チームの勝利にどう貢献するかが一番大事。僕は外野守備でチームに貢献できると思っている」

それぞれが強い思いで臨んだWBCのプールラウンド。カナダはコロンビア、プエルトリコ、キューバに勝利し、首位で準々決勝進出を決めた。

スタンドには家族や親戚、友人たちがプエルトリコまで駆けつけ、大声援を送った。もちろん、ヒューストンでのアメリカ代表戦にも駆けつける。

ひと足先にメジャーリーガーになったジョシュは、ボー、クラークの道標となった。その背中を追いかけた2人は、家族とカナダへの思いを胸に準々決勝に臨む。