走塁で築いたキャリア、ゴアが34歳で死去

February 7th, 2026

ダイナミックな走塁で知られ、3度のワールドシリーズ制覇を経験したテレンス・ゴアが34歳で亡くなった。

ゴアの8年間のMLBキャリアはまさに異色だった。112試合に出場しながら、レギュラーシーズンでの打席数はわずか85にとどまり、メジャー初安打を記録したのは、リーグ5年目にあたる2018年。しかも、その時点での打席数はわずか12だった。しかしその頃には、すでにレギュラーシーズンで23盗塁、さらにポストシーズンでも4盗塁を記録。自慢の脚でキャリアを切り開いた。

ジョージア州メイコン出身のゴアは、2011年ドラフトでロイヤルズから20巡目指名を受けた。身長は170センチ(5フィート7インチ)と小柄だった。2014年にカンザスシティでメジャーデビューを果たしたが、その年は11試合に出場して打席はわずか2つ。

それでも盗塁は5回すべて成功させ、さらにポストシーズンでも3盗塁を決め、ロイヤルズは1985年以来となるワールドシリーズ進出を果たした。翌年には、アストロズとのア・リーグ地区シリーズ(ALDS)第4戦で盗塁を記録。そのままロイヤルズは30年ぶりのワールドシリーズ制覇へと突き進んだ。

2018年にはカブスでナ・リーグのワイルドカードゲームでも盗塁を決め、2019年にはロイヤルズ復帰後、キャリア最多となる13盗塁をマークした。さらに、2020年にはドジャース、2021年にはブレーブスでワールドシリーズ制覇を経験している。2021年、ブレーブスでの出場はわずか1試合のみだったが、それがNLDS第2戦。ブルワーズ戦で代走として起用された。

通算成績は16安打で、打点はわずか1。しかし58回中48回の盗塁に成功し、(ポストシーズンを含めて)36得点を記録した。そのキャリアは、走塁という一点に特化した唯一無二のものだった。