スクーバル、キャリア最多14三振の好投、タイガース先勝

September 30th, 2025

ガーディアンズ1-2タイガース】クリーブランド/プログレッシブフィールド、9月30日(日本時間10月1日)

タリク・スクーバルはまずカメラを壊し、それから『呪い』を打ち破った。

ここ2週間、タイガースはガーディアンズに連敗を喫し、ア・リーグ中地区の地区優勝も明け渡していた。だがワイルドカードシリーズ(WCS)の初戦で雪辱を果たした。

タイガースの得点はガーディアンズのお株を奪うようなプレーから生まれた。

スクーバルはガーディアンズ打線をわずか1点に抑える快投。その1失点も奇妙な内野安打によるものだった。一方、タイガース打線は七回1死一、三塁でザック・マッキンストリーが勝ち越しスクイズを決め、2-1で勝利。ア・リーグWCS(3戦2勝制)の第1戦を制し、シリーズ1勝0敗とリードした。

ア・リーグを代表するエースらしい好投。そして、A.J.ヒンチ監督のチームとしては珍しい得点によって勝負が決まった。そして、ここ数週間の『ガーディアンズと同じグラウンドに立つと負けてしまう』という負の循環に陥っていたチームにとって、運命を変える一戦となった。

過去のワイルドカードシリーズ(3戦2勝制)では、第1戦に勝利したチームがそのままシリーズを制した例が20回中18回(90%)。そのうち16回はスイープ(2連勝)で決まっている。また、第1戦を敵地で勝ったチームは11勝2敗(うち9回がスイープ)という成績。唯一、ホームで第1戦を落としてから逆転したのは2020年のアスレチックス(対ホワイトソックス)とパドレス(対カージナルス)だけである。