イタリアで野球をしているみんなへ
「野球は本当に楽しいスポーツだ」
それを一番に伝えたい。そして、この大会はたくさんの人たちを一つにしてくれる特別な場所でもある。
昨夜の米国とドミニカ共和国の試合も本当にすごかった。ベネズエラと日本の試合も、心から素晴らしいと思った。ああいう瞬間を見ていると、このスポーツの持つ力を改めて感じる。
野球がどんどん成長しているこの流れの中で、「このスポーツがこれからどうなっていくのか」をイタリアで野球をするみんなに考えてほしい。
今はこの大会のおかげで、テレビや新聞、ラジオでも野球が取り上げられるようになっている。それは、とても大きな変化だと思う。
2026年ワールドベースボールクラシック
イタリア代表の選手同士で、自分たちには何ができるか、すでにいろいろ話し合っている。個人的には現地に行くことが大事だと思っている。本当に何かを変えたいなら、自ら動かないといけないんだ。
今はフランシスコ(監督)やマルコ・モンティエリといった人たちがチームを率いているので、キャンプを開いたり、現地で活動したりするチャンスも広がっている。秋にはヨーロッパ選手権もあると聞いているし、できる限りサポートしていきたいと思っている。
この大会は、そのための第一歩なんだ。
インタビューで「イタリアの子どもたちにメッセージを」と聞かれるたびに、正直、鳥肌が立つ思いだ。それくらい、自分たちが今こうしてイタリアの野球に関われていることを誇りに思っている。
2023年に準々決勝まで進んだときも手応えはあったけど、今回はまた違う意味を持っている。
子供達には、僕たちがどれだけ楽しんでいるかを見てほしい。
サッカーではピッチ上の選手同士で喜びを分かち合うけれど、野球は一人が何かを成し遂げたとき、ベンチにいる全員が飛び出して、チーム全員でその瞬間を祝う。野球の一番の魅力は、チーム全員で、一人の成功を喜ぶんだ。
それがこのスポーツの特別なところなんだよ。
正直、今夜はすごくつらい。それは負けたからじゃない。自分たちは素晴らしい試合をした。でも、きょうはベネズエラの方が上だった。それだけだ。
だから、下を向く必要なんてない。
一番寂しいのは、このチームがもう一緒にいられないことだ。明日の朝7時にはみんなそれぞれのフライトに乗って、また日常に戻っていく。
本当に特別な時間だった。
このチームのキャプテンを務められたことは、自分の野球人生の中でも間違いなく大きな出来事の一つだ。この経験を一生忘れない。
僕たちは、(イタリアで野球をしている)みんなのためにプレーしている。
そして願っている。
20年後のワールド・ベースボール・クラシックで、イタリア代表がイタリア語を話す、本当の意味でのイタリアの選手たちであふれるチームになっていることを。
その未来のために、今こうして関われていることは本当に光栄だし、誇らしい。
これは素晴らしいスタートだ。
終わりじゃない。
僕たちは、必ずイタリアにいくからね。一緒にこのスポーツをもっと大きくしていこう。
イタリア代表キャプテン Vinnie Pasquantino(ビニー・パスカンティーノ)